庭のコンクリート撤去、費用相場と内訳をプロが解説
「庭の雰囲気を変えたい」「コンクリート敷きの庭を手入れの楽な家庭菜園や芝生にしたい」「駐車場を広げるため、今のコンクリートを撤去したい」
こんなふうにお考えのとき、多くの方が気になるのが**「庭のコンクリート撤去費用」**です。いざ業者に見積もりを依頼しようにも、費用相場が分からず不安に思う方も少なくありません。
この記事では、解体の専門家が、日々の現場で培った経験と知識をもとに、庭のコンクリート撤去費用の相場から内訳、費用を賢く抑えるコツ、信頼できる業者の選び方まで、具体的かつ分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- 庭のコンクリート撤去にかかる費用の具体的な相場と計算方法
- 見積書で確認すべき費用の内訳(工事費・運搬費・処分費など)
- 費用が変動する5つの要因(厚さ・面積・鉄筋の有無・重機の要否など)
- プロが教える!費用を少しでも安く抑えるための実践的なコツ
- DIYは可能?自分で撤去する場合の注意点とリスク
- 後悔しないための信頼できる解体業者の見つけ方と選び方のポイント
【忙しい方向け】今回のポイントまとめ
まず最初に、この記事の要点をまとめました。時間がない方は、まずはこちらで概要を掴んでください。
- **費用相場は1㎡あたり3,000円~8,000円が目安。**ただし、コンクリートの厚みや鉄筋の有無、重機が使えるかといった現場の状況で大きく変動します。
- **費用の主な内訳は「はつり工事費」「重機費用」「運搬・処分費」の3つ。**これに諸経費が加わります。見積書でこれらの項目が明確か確認しましょう。
- **DIYはおすすめしません。**専用工具の費用や騒音・振動、大量のガラ(コンクリート片)の処分など、専門知識と技術が必要で、ケガのリスクも非常に高いためです。
- **費用を抑えるには「複数社から相見積もりを取る」のが最も効果的です。**また、コンクリート上の物置などを事前に自分で片付けておくと、作業費を節約できる場合があります。
- **業者選びは「許可の有無」「実績」「見積もりの透明性」が重要。**安さだけで選ぶと、不法投棄や追加請求などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
それでは、ここから一つひとつの項目を詳しく見ていきましょう。
庭のコンクリート撤去費用の内訳と平米(m²)あたりの単価相場
「庭のコンクリートを撤去したいけれど、何にいくらかかるのか見当もつかない」という疑問を解消するため、費用の内訳と1平米(m²)あたりの単価相場を解説します。ご自宅の状況と照らし合わせながら、おおよその費用感を掴んでみてください。
費用の基本は4つの項目で構成
庭のコンクリート撤去費用は、主に以下の4つの項目を合算して算出されます。見積書にこれらの項目がきちんと記載されているか、チェックする際のポイントにもなります。
① はつり(斫り)工事費 「はつり」とは、コンクリートを専門の機械で砕き、壊していく作業のことです。この作業にかかる人件費が中心となります。コンクリートが厚かったり、鉄筋が入っていたりして手間がかかるほど高くなります。
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② コンクリートガラ処分費 はつり作業で発生したコンクリートの破片(コンクリートガラ)を処分するための費用です。コンクリートガラは「産業廃棄物」にあたるため、法律に則って正しく処分する必要があり、その処分場までの運搬費と処分費が含まれます。一般的に、ガラの重量(トン数)に応じて費用が変動します。
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③ 重機回送費 広い面積のコンクリートを効率よく撤去するには、ユンボ(バックホー)などの重機が不可欠です。この重機を工事現場まで運び、工事後に引き上げるための運搬費用が「重機回送費」です。現場までの距離や重機の大きさで金額が変わります。重機が入れない狭い場所ではこの費用はかかりませんが、その分はつり工事が手作業になり人件費が割高になる傾向があります。
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④ 諸経費 現場の管理費、車両のガソリン代、事務手数料、保険料など、工事を安全かつ円滑に進めるために必要な経費です。工事費全体の10%前後が一般的ですが、業者によって算出方法は異なります。
【条件別】平米(m²)あたりの費用相場
最も気になる1平米(m²)あたりの単価相場は、コンクリートの「厚さ」と、強度を補強する「鉄筋」の有無によって大きく変わります。
以下の表はあくまで一般的な目安です。現場の状況や業者によって変動する点はご留意ください。
| コンクリートの条件 | 1平米(m²)あたりの費用相場(目安) | 主な用途の例 |
|---|---|---|
| 厚さ5cm程度(鉄筋なし) | 3,000円~5,000円 | 物干し台の土台、簡易的な通路など |
| 厚さ10cm程度(鉄筋なし) | 4,000円~6,000円 | 人が歩くアプローチ、犬走りなど |
| 厚さ10cm程度(鉄筋あり) | 5,000円~8,000円 | 駐車場、駐輪場など |
| 厚さ15cm以上(鉄筋あり) | 7,000円~12,000円 | 建物の基礎、擁壁など |
コンクリートが厚く、鉄筋が入っていると単価は上がります。これは、鉄筋を切断しながらコンクリートを壊すという追加の手間がかかり、作業時間が長くなるためです。
広さでイメージする!具体的な費用シミュレーション
単価だけではイメージしにくい方向けに、具体的な広さを想定した費用シミュレーションをご紹介します。

ケース1:駐車場1台分(約15㎡)の土間コンクリート撤去
厚さ10cmで鉄筋が入っている一般的な駐車場で、重機も問題なく入れる立地を想定します。
- はつり工事・ガラ処分費: 6,000円/㎡ × 15㎡ = 90,000円
- 重機回送費: 30,000円
- 諸経費: 20,000円
- 合計(目安):140,000円 (総額の相場感としては120,000円~180,000円程度)
ケース2:物置の基礎(約3㎡)のコンクリートブロック撤去
厚さ5cm、鉄筋なしで、重機を使わず手作業で対応する場合を想定します。
- はつり工事・ガラ処分費: 4,000円/㎡ × 3㎡ = 12,000円
- 諸経費: 10,000円
- 合計(目安):22,000円 (総額の相場感としては20,000円~40,000円程度)
これらはあくまでシミュレーションです。正確な金額を知るためには、必ず専門業者に現場を見てもらい、正式な見積もりを取得することが重要です。
見積もりが変わる!庭のコンクリート撤去費用が高くなる5つのケース
同じ面積のコンクリート撤去でも、見積もり金額が大きく変わることがあります。ここでは、庭のコンクリート撤去費用が高くなる代表的な5つのケースを、その理由と合わせて解説します。
ケース1:コンクリートが想定より厚い、鉄筋(ワイヤーメッシュ)が入っている
表面から見ただけでは、コンクリートの正確な厚みや内部の鉄筋の有無を判断するのは困難です。特に駐車場など車が乗る場所は、10cm以上の厚みがあり、強度を保つための鉄筋(ワイヤーメッシュ)が入っていることがほとんどです。これを壊すにはより強力な重機が必要で、鉄筋を切断する手間もかかるため、作業時間とコストが増加します。見積もり時に想定以上の厚さや鉄筋が見つかった場合、当初の概算から金額が上がる可能性があります。
ケース2:重機が入れず、手作業(手壊し)になる
コンクリートの撤去は重機を使って効率的に行うのが基本ですが、以下のような現場では手作業での解体(手壊し)が主体となります。
- 庭への入り口や通路が狭い
- 隣家との境界が近く、重機を操作するスペースがない
- 撤去したいコンクリートが建物の裏手など奥まった場所にある
手壊しの場合、人の手で少しずつコンクリートを砕いていくため、重機作業に比べて格段に時間がかかります。その分、作業員の人数と時間が必要になるため、人件費が大きく上乗せされます。
ケース3:トラックが近くに停められず、搬出に手間がかかる
撤去したコンクリートガラは、トラックに積んで処分場へ運び出します。このトラックを作業現場のすぐ近くに停められるかどうかが費用に大きく影響します。敷地前の道路が狭い、交通量が多いなどの理由でトラックを離れた場所に停める場合、発生したガラを一輪車などで手作業で運ぶことになります。この作業を「小運搬(こうんぱん)」と呼び、運搬距離が長くなるほど追加の人件費が発生します。
ケース4:地中に水道管などの埋設物がある
コンクリートの下には、水道管、ガス管、排水管、電気ケーブルといったライフラインが埋設されていることがあります。これらの埋設物がある場合、重機で一気に掘り進めると損傷させてしまう危険性が高まります。万が一破損させると大事故につながるため、埋設物周辺は手作業で慎重に掘り進める必要があり、作業時間が長くなることで費用が加算される要因となります。

ケース5:撤去後の整地や砂利敷きなど、追加作業がある
「コンクリートを撤去するだけ」で工事が完了するケースは少なく、ほとんどの場合、撤去後に何らかの仕上げ作業が必要になります。
- 整地・転圧: 撤去してデコボコになった地面を平らにならし、固める作業。
- 埋め戻し: 撤去した部分が周囲より低くなった場合に、新しい土を入れて高さを調整する作業。
- 砂利敷き・防草シート設置: 駐車場や通路として使うために砂利を敷いたり、雑草対策でシートを設置したりする作業。
これらの作業はコンクリートの撤去費用とは別に、材料費と作業費がかかります。見積もりを依頼する際は、「コンクリートをなくして、その後どうしたいのか」を具体的に伝えることで、必要な作業を含んだ正確な総額の見積もりを出してもらえます。
賢く節約!庭のコンクリート撤去費用を安く抑える方法とDIYのリスク
費用を少しでも安く抑えたいと考えるのは当然のことです。ここでは、費用を適正価格に抑えるための具体的な方法と、「DIY」の現実的なリスクについて解説します。
費用を抑えるための2つの確実な方法
やみくもな値引き交渉ではなく、正しい知識を持って行動することが、結果的に最も賢い節約につながります。
1. 複数の専門業者から相見積もりを取る
基本にして最も重要なのが「相見積もり」です。1社だけの見積もりでは、その金額が適正なのかを判断できません。最低でも2〜3社から見積もりを取り、金額だけでなく、見積書の内訳の明確さ、含まれる作業内容、担当者の対応などを総合的に比較検討しましょう。安さだけで選ぶと、作業品質の低下や追加請求などのトラブルにつながる可能性があるため注意が必要です。
2. ハウスメーカーなどを介さず解体専門業者に直接依頼する
庭のリフォームをハウスメーカーや工務店に一括で依頼すると、コンクリート撤去は下請けの解体業者が行うことがほとんどです。この場合、元請け会社の「中間マージン」が費用に上乗せされます。撤去作業を単独で依頼するのであれば、解体専門業者に直接相談することで、この中間マージンをカットでき、費用を直接的に抑えられます。
「自分でやれば安上がり」は本当?DIYの5つの大きなリスク
業者に頼む費用を節約するため「DIY」を考える方もいますが、庭のコンクリート撤去はリスクが非常に高く、おすすめできません。
専門的な道具と多大な労力が必要 コンクリートを破壊するには、電動ハンマーやコンクリートカッターといった専門工具が必須です。これらは高価で、レンタルするにも費用と手間がかかります。また、使い慣れない工具での作業は効率が悪く、想像以上に時間と体力を消耗します。
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大怪我につながる危険性 作業中は、砕けたコンクリートの破片が高速で飛散し、目に入れば失明の危険もあります。また、重いガラを運ぶ際に腰を痛めたり、電動工具の誤操作で深刻な怪我をしたりするリスクが常に伴います。
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騒音・振動・粉塵による近隣トラブル コンクリートを破壊する際の大きな音や振動、大量の粉塵は、近隣トラブルの大きな原因となります。専門業者は防音シートや散水といった対策を講じますが、DIYで十分な配慮をしないと、ご近所との関係悪化につながりかねません。
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仕上がりの品質が低い 仮に撤去できたとしても、地面がデコボコになるなど、その後の利用に適さない状態になることがほとんどです。平らに整地する作業も専門技術が必要で、結局プロに手直しを依頼すれば、二度手間と余計な費用がかかります。
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【最重要】コンクリートガラは「産業廃棄物」で処分が困難 DIYにおける最大の問題が、発生したコンクリートガラの処分です。これは法律上「産業廃棄物」にあたるため、家庭ごみとして捨てられず、自治体のクリーンセンターも受け付けません。正規に処分するには、一般の方には困難な手続きが必要です。無許可で運搬したり、空き地などに不法投棄したりすれば、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられる重い犯罪行為となります。
| 項目 | DIYの場合 | 専門業者に依頼した場合 |
|---|---|---|
| 費用 | 道具レンタル代や処分費用がかかり、結果的に高くなることも。 | 適正価格で確実。相見積もりで比較検討できる。 |
| 安全性 | 大怪我のリスクが常に伴う。 | 安全管理が徹底されており、安心。 |
| 近隣配慮 | 騒音や粉塵対策が不十分で、トラブルになりやすい。 | 防音・防塵対策をしっかり行い、近隣への挨拶も代行。 |
| 廃棄物処分 | 極めて困難。不法投棄は犯罪行為。 | 法令に則って適正に処分してくれる。 |
以上のことから、安全かつ賢く費用を抑える最善の方法は、DIYではなく「信頼できる解体専門業者に直接依頼し、相見積もりを取ること」です。

失敗しない業者選びのポイントと工事完了までの流れ
安心して庭のコンクリート撤去を任せられる優良業者を見極めるためのチェックポイントと、お問い合わせから工事完了までの一般的な流れを解説します。
信頼できる業者を見極める5つのチェックポイント
悪質な業者を避けるため、以下の5つのポイントを必ず確認し、複数の業者を比較検討しましょう。
「建設業許可」または「解体工事業登録」があるか 解体工事を行うには、法律で定められた許可や登録が必要です。税抜500万円未満の工事には「解体工事業登録」が義務付けられています。これらの許可・登録は法令を遵守している証であり、ホームページや見積書で必ず確認しましょう。
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見積書の内訳が詳細で分かりやすいか 「工事一式 〇〇円」といった大雑把な見積書を出す業者は要注意です。優良な業者は、はつり作業費、重機回送費、ガラ処分費、整地費用など、項目ごとに詳細な内訳を記載します。これにより、どの作業にいくらかかるのかが明確になり、不当な追加請求のリスクを避けられます。
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損害賠償保険に加入しているか 万が一、作業中に隣家の塀を傷つけたり、水道管を破損させたりといった事故に備え、業者が「損害賠償保険」に加入しているかは非常に重要です。保険に加入していれば、万一の際も保険で補償されるため安心です。
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地元での施工実績が豊富か 地元での施工実績が豊富な業者は、地域特有の道路事情や近隣対応のノウハウを持っています。ホームページで施工事例を確認するなどして、お住まいの地域での実績があるかを確認しましょう。
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担当者の対応が誠実で丁寧か 問い合わせ時の対応や、現地調査に来た担当者の人柄、説明の分かりやすさも大切な判断基準です。専門用語ばかりで説明が不明瞭だったり、不安に寄り添う姿勢が感じられなかったりする業者は避けた方が賢明です。
お問い合わせから工事完了までの7ステップ
工事がどのような流れで進むのかを把握しておくと、より安心して計画を進められます。
- お問い合わせ・ご相談 気になる業者に電話やメールで連絡し、庭のコンクリートを撤去したい旨と、おおよその広さなどを伝えます。
- 現地調査・お見積もり 業者の担当者が現地を訪問し、コンクリートの状況や作業環境などを確認。後日、詳細な見積書が提示されます。
- ご契約 見積書の内容に納得できたら、工事請負契約を結びます。契約書の内容をよく確認しましょう。
- 近隣へのご挨拶 工事開始前に、業者が近隣のお宅へ工事期間や内容を説明し、挨拶に伺います。
- 撤去工事の開始 騒音や粉塵が飛ばないよう養生シートで周囲を保護した後、重機や専用工具でコンクリートを撤去します。
- 産業廃棄物の搬出・処分 撤去したコンクリートガラを、法律に則って適正に分別・運搬し、許可を得た処分場で処分します。
- 整地・工事完了のご確認 コンクリート撤去後、地面を平らにならす「整地」作業を行います。すべて完了したら、依頼主が立ち会いのもと最終確認を行い、問題がなければ引き渡しとなります。
庭のコンクリート撤去に関するよくある質問(FAQ)
お客様から特によくいただくご質問とその回答をまとめました。
Q1. 工事期間はどのくらいかかりますか?
A. 状況によりますが、一般的なお庭であれば1日〜3日程度で完了することが多いです。 広さや厚み、鉄筋の有無、重機が使えるか、天候などによって変動します。目安として、駐車スペース1台分(約15㎡)で重機が使える現場であれば、1日〜2日で撤去から整地まで完了するのが一般的です。正確な工期は現地調査の際にご説明します。
Q2. 工事中の騒音やホコリは大丈夫でしょうか?
**A. 発生は


