こんにちは。茨城の解体工事専門店「解体Do!」です。この記事では田舎の土地活用アイデアや、関連する情報をシェアしたいと思います。
私自身は茨城よりさらに田舎に実家があり、農家の家屋と畑などの土地があります。将来的に両親が亡くなればこれらの土地をどうしようか考えなければなりません。なるべく売るなと言われている土地ですので、なんとか維持しなければならないし、有効に土地活用できればその方がよいと考えています。
そこで土地活用のアイデアを62個リサーチしましたので現実的にどうなのか、メリットやデメリット等も調べました。田舎に土地がある方の参考になれば幸いです。
62個の田舎の土地活用アイデア
ここでは出来るだけたくさんの土地活用アイデアをリサーチしました。良さそうなモノもあれば、コレってどうなの?というものもありますが、個々人の資金力や環境によって異なりますし、地域の資源や需要に基づいてカスタマイズすることも重要だと思いますので、ひとまず列記してみます。(62個にもなりました)
新築を建てて住む | 使っていない土地があるならば新築を建て、自分自身あるいは子供に住んでもらう方法もあり。子供が住んでくれれば将来にわたってその土地が安泰となるでしょう。 |
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売却 | 土地を売却して現金を得ます。立地がよければ一定の収入になることは間違いありません。一方で田舎すぎる土地や山林などは売却するのが難しいです。また農地の場合は基本的には買主が農家でなければいけません。 |
土地を貸す | 土地を賃貸に出す方法です。毎月の安定した賃貸収入が得られる可能性があります。 |
農地の貸し出し・市民農園 | 田舎には農地が多いため、農地の貸し出しや市民農園を経営することができます。初期費用が少なく、土地の形状に関係なく経営できます。地を一定区画に区切って農業に興味がある若い世代に貸し出します。自分で作った作物も食べられるので満足度が高いサービスを提供できます。 |
アパート・マンション | 所有する土地上に賃貸アパート・マンションを建築し貸し出すことで家賃収入を得る手段です。立地・計画・資金をしっかり検討しないとリスクが大きくなります。 |
戸建の賃貸 | 土地上に戸建がある場合はそのまま賃貸に出す方法も有効です。戸建は一定の需要があるので可能性は高いです。 |
ガレージハウス | 車庫つきの広い土地と家を賃貸に出す方法です。車が趣味の人は一定数いるので彼らへのアピールにもなりやはり家賃収入を得ることができます。 |
トレーラーハウス | 移動できる家屋のことで車扱いなので、家を建てられない土地にけん引して設置することで、賃貸住宅として貸し出す事ができます。費用も300万円程度から可能です。 |
貸しオフィス・店舗 | 土地上に戸建やオフィスを建築して法人等に貸し出すことで大きな賃貸収入を得る手段となります。やはり市場や立地、資金計画が重要です。 |
太陽光発電 | 広い土地がある場合、事業用の太陽光発電が向いています。安定した収入が得られますが、売電価格や補助金有無を確認する必要があります。 |
トランクルーム経営 | 屋外にコンテナを建築し、トランクルームとして貸し出す方法です。初期費用が少なく、土地の形状に関係なく経営できます。 |
駐車場経営 | 車がないと生活が不便な田舎では駐車場が必要です。月極の駐車場を経営することで、安定した収入が得られる可能性があります。 |
コインランドリー経営 | 田舎にはコインランドリーが少ないため、需要が見込めます。初期費用がかかりますが、市場があれば安定した経営になるでしょう。 |
サービス付き高齢者向け住宅 | 田舎には高齢者が多いため、サービス付き高齢者向け住宅が需要があります。自分で作ってもいいし法人に土地を貸す方法もあるでしょう。 |
キャンプ・アスレチック施設 | 田舎には自然が豊かなため、キャンプやアスレチック施設が需要があります。 |
資材置き場 | 田舎には建設業者が多いため、資材置き場が需要があります。土地の形状に関係なく経営できます。 |
農業体験 | 田舎には農業体験を希望する人が多いため、農場を開放して農業体験を提供することができます。初期費用が少なく、土地の形状に関係なく経営できます。 |
ペットホテル | 田舎にはペットホテルが少ないため、需要が見込めます。 |
キャンプ場 | 田舎には自然が豊かなため、キャンプ場が需要があります。出来れば水道、下水道、洗い場などの設備を用意したほうが良いです。 |
レストラン | 田舎には美味しい食材が豊富なため、レストランを開業することができます。料理の腕に自身がある方におすすめです。 |
観光施設 | 田舎には観光スポットが少ないため、観光施設を開業することができます。アイデアがある方は検討してみてはいかがでしょう。 |
民泊 | 田舎には民泊が少ないため、需要が見込めます。空き家があれば活用できますし、新たに宿泊用の家屋を建ててもよいでしょう。初期費用がかかります。 |
自然体験施設 | 田舎には自然が豊かなため、自然体験施設が需要があります。例えば、キャンプ場、トレッキングコース、バードウォッチングツアー、釣り堀、ハイキングコースなどがあります。 |
ワークショップ開催 | 田舎には手作り体験を希望する人が多いため、ワークショップを開催することができます。例えば、陶芸、染色、木工、料理教室、手芸などがあります。 |
ホームステイ | 移住の前段階やホームステイを希望する人のためにホームステイを提供することができます。 |
ハーブ園 | ハーブ園の需要は多くはありませんが、これから人気が高くなる可能性はあります。さまざまなハーブを植え、新鮮で香り高いハーブを地元の料理や手作り製品に供給する。 |
地域産品の販売 | 地元の農産物や手工芸品を販売するお店を開く。インターネットを活用してオンライン販売を始める。 |
ミニ農園 | 小規模な野菜やハーブの栽培スペースを設け、地元の需要に応える。売店や地元のレストランに新鮮な産物を供給する。 |
垂直農法 | 土地が広くない場合は、壁面や階層的な構造を活かして、垂直農法を導入し、多様な作物を生産する。 |
観光用の小道や休憩スペース | 土地を整備して小さな観光用の小道やベンチを配置し、地元の美しい風景を楽しむ場所として提供する。 |
ミニ動物ふれあいパーク | 小さな動物(ウサギ、ヤギ、ニワトリなど)を飼育し、子供たちや家族向けの動物ふれあいスペースを作る。 |
小さな花壇や庭園 | 地元の花や植物を植えて、小さな庭園をつくり、美しい景観を提供する。 |
コミュニティガーデン | 地元の住民が参加できるコミュニティガーデンを設け、一緒に野菜や花を育てる場を提供する。 |
ミニ観光農業体験 | 小規模な範囲で、観光農業体験を提供する。例えば、手作りのジャムやピクルスづくりのワークショップを開催する。 |
アートインスタレーション | 小さなスペースをアートの展示やインスタレーションの場として使い、地域のアート文化を発展させる。 |
パーゴラやベンチの設置 | 地域住民がリラックスできる小さな公共の休憩スペースを提供する。 |
レンタル庭園プロジェクト | 小規模な庭園エリアを賃貸し、地元の住民が自分の庭を作る場所を提供する。 |
屋外アートスペース | 屋外に彫刻やアート作品を展示し、地元のアーティストの作品を促進する。 |
ミニフードガーデン | 小さなスペースで新鮮な食材を生産し、地元のレストランや市場に供給する。 |
教育的なインフォメーションボード | 地域の歴史や自然に関する情報を提供するための小さなインフォメーションボードを設置する。 |
小規模なカフェスペース | 地域住民がくつろげる小さなカフェスペースを作り、地元のコミュ |
エコツーリズム | 自然環境を保護し、エコツーリズムを推進する。サステナビリティを重視した宿泊施設やアクティビティを提供する。 |
地域づくりの支援 | 地元のコミュニティを支援し、共同で地域づくりに取り組む。地元の伝統や文化を大切にし、地域の特色を引き立てる。 |
地域資源の有効活用 | 地元の特産品を原料とした加工産業を始める。地域の鉱泉や温泉を活かして観光や健康施設を開発する。 |
学びの場の提供 | 地域の歴史や自然環境に関する学びの場や博物館を設立する。 |
地元産品の加工業 | 地元の農産物や特産品を加工して、加工食品や加工品を製造する。地元の料理や伝統的な食材を使った商品開発を行う。 |
アートや工芸の村 | 地元のアーティストや職人たちを支援し、アートや工芸品を製作・販売する拠点を作る。ワークショップやアートイベントを開催して、地域にアートの文化を広める。 |
健康とウェルネスのリトリート | 自然環境を生かした健康とウェルネスの施設を開発する。ヨガやマインドフルネスのセッション、自然散策などを提供する。 |
地域図書館や学びの拠点 | 地域の学び舎や図書館を整備し、地元住民や観光客に学びの機会を提供する。 |
地域ブランドの構築 | 地元の特産品やサービスにフォーカスし、地域ブランドを構築する。地域外での販売や協力企業との提携を推進する。 |
オーガニック農業の推進 | オーガニック農法を導入して、有機農産物の生産を増やす。有機食品の販売やオーガニック農産物の輸出を考える。 |
地域交流イベントの開催 | 地元の祭りや伝統行事を復活させ、地域住民と観光客をつなぐイベントを開催する。 |
地域の歴史・自然ツアーガイドの養成 | 地元住民を歴史や自然の専門家に育て上げ、ツアーガイドとして活動させる。 |
スポーツ施設の整備 | 地元のスポーツ施設やアウトドアアクティビティを整備し、地域住民や観光客に利用してもらう。 |
アグリエンターテイメント施設 | 地元の農業や牧場をテーマにしたエンターテイメント施設を開発する。乗馬や動物ふれあい、収穫イベントなどを提供する。 |
地域の伝統工芸品の生産と販売 | 地元の伝統工芸品を保存・復活させ、工房を開設して製品を生産・販売する。 |
地元の芸術家のコミュニティセンター | 地元の芸術家やクリエイターのための共同制作スペースを提供し、地元アートの振興を図る。 |
サイクリングやハイキングルートの整備 | 自然の美しい景観を生かし、サイクリングやハイキングのためのルートを整備する。 |
地元の学校との協力 | 地元の学校と協力して、学生たちに地元の歴史や自然について学ぶ機会を提供する。 |
農業や畜産業の展開 | 野菜や果物の栽培を始める。畑や農地を貸し出し、地元の農家に利用させる。畜産業を始めて、地元の需要に応える。 |
観光スポットの開発 | 自然や風景を活かして、キャンプ場やピクニックエリアを整備する。地元の歴史や文化に基づいた観光スポットを作る。体験型観光プログラムを提供する。 |
農業体験ツアー | 観光客向けに農業体験ツアーを企画する。野菜や果物の収穫体験、料理教室などを開催する。 |
後半はちょっと大規模な土地活用、官民連携が必要なアイデアになりましたね。
土地活用の失敗例
土地活用の失敗例といえば、高額な資金を投入したのに、需要が無く回収できなかった場合でしょう。活用どころか儲かることに主眼を置きすぎるのはリスクが伴うので慎重に行いたいところです。
ここでは土地活用の失敗例をいくつか列記しました。`
土地の需要を見誤り、使われない
土地の価値や需要を過大評価して、高額な賃貸物件や分譲マンションを建設する。これは、空室率が高くなり、収益が見込めない場合が多いです。
土地の形状や立地条件に合わない建物を建てる
これは、建築基準法や都市計画法などの法令違反になる可能性があります。また、周辺環境との調和が取れず、景観や住環境に悪影響を与える場合があります。
市街化調整区域での建築制限
土地の場所が市街化調整区域に指定されている場合は、基本的には建物を建築することができません。それと知らずに建物を建てたり、建物を建てる前提の人に売却するとトラブルになる可能性があります。
農地法での売買制限
土地が農地である場合(現況または地目)、売買が難しくなります。農地として売買するには一定の条件がありますし、農業委員会の許可が必要になってきます。
土地活用に関する知識不足
土地活用に関する専門知識や経験が不足しているのに、自分で計画や設計を行う。これは、コストや工期の見積もりが甘くなり、予算やスケジュールが大幅に超過する場合があります。また、品質や安全性に問題が生じる場合があります。
土地活用に関する契約や手続きを適切に行わない
建築するときには建築基準法や都市計画法に沿って手続きを行う必要があります。役所に行って適切な手順を確認し、信頼できる建設業者や不動産業者に依頼することが必要です。
地元コミュニティとのトラブル
地元住民や地域社会との十分なコミュニケーションが取れなかった場合、プロジェクトが地元に受け入れられず、反対運動が起きる可能性があります。
自分にあった土地活用方法の選び方
せっかく有効に活用したいと考えてる土地。どのような基準で活用方法を考えていけばよいか整理します。
低リスクで始めたいなら
お金を失うリスクは負いたくないという方。
既にある土地や建物を活用できる事業、少しの手入れ、設備投資、DIYによって可能な事業を選びましょう。
人を雇う必要がある事業は避けたほうが賢明です。自分や家族だけで運営できる方が低リスクです。
収益性を重視したいなら
個人が土地を収益性重視で活用する際には、以下のポイントが重要です。
土地の周辺地域や市場の需要を十分に調査し、将来的な成長性を見極めます。
収益モデルを検討しましょう。→賃貸物件、農業、観光など、収益を生む方法を検討し、自身のスキルや資産に合った方法を選びます。またリスクを十分に理解し、ヘッジ策を用意することが重要です。運営にかかるコストやリスクを抑える方法を選択しましょう。
安定して長く運営したい方
土地活用において安定性を求める場合、以下のポイントが考慮されます。
長期的な需要が見込まれる分野を選び、市場変動に対する安定性を確保したいところです。住宅需要が高いエリアでは賃貸住宅、農業需要が高いエリアでは農地などです。地域の経済動向やインフラ整備の進捗、同業者との連携を考慮し、安定した土地活用を期待できる手段に取り組みます。
低コストを重視したい方
低予算で始められる活用方法(例:ミニ農園、自宅の一部を貸し出し)を検討します。
古い建物や施設をリノベーションして再活用することで、初期投資額を抑えつつ価値を高めることも可能です。助成金や補助金も調べてみましょう。地方自治体や国の助成金や補助金を利用して、初期費用の一部を賄える場合があります。
土地活用アイデアを調査してみての所感
様々な土地活用アイデアを発見することができました。一方で自分に置き換えてみると、私は都会に出てきてしまって、田舎の土地を管理する人がいません。土地活用するとなれば自分が現地に行かなくても可能な活用方法を考えなければと思いました。
最終的には誰も住まなくなった空き家を解体し、土地を売却することも検討しなければいけない状況です。
日本はこれからますます空き家が増えてきます。遠方から管理のために空き家に赴いて掃除、風通しをしたり、ポストをチェックしたり、破損汚損を確認する事は可能ですが、歳をとれば遠方の空き家の管理はより難しくなるでしょう。そうなる前に対策を考えなければいけませんね。