【結論】鉄骨と鉄筋の違いをざっくり知りたい方へ
「鉄骨と鉄筋って、結局なにが違うの?」——これは、住まい選びや建物の建て替え、そして解体工事を検討している方から特に多く寄せられる疑問です。名前が似ているだけに混同しがちですが、構造も性能もコストもまったく異なります。
まずは忙しい方のために、両者の違いをひと目でわかる比較表にまとめました。
| 比較項目 | 鉄骨造(S造) | 鉄筋コンクリート造(RC造) |
|---|---|---|
| 主な材料 | 鋼材(スチール) | 鉄筋+コンクリート |
| 耐震性 | ◎(しなりで揺れを吸収) | ◎(重量で揺れに対抗) |
| 防音性 | △(音が伝わりやすい) | ◎(遮音性が高い) |
| 断熱性 | △(断熱対策が必要) | ○(蓄熱効果あり) |
| 工期 | ◎(短い) | △(長め) |
| 建築コスト | ○(比較的抑えられる) | △(高めになりやすい) |
| 解体コスト | ○(比較的安い) | △(高め) |
| 法定耐用年数 | 軽量:19年/重量:34年 | 47年 |
ざっくり言うと、鉄骨造はスピードとコスト重視、鉄筋コンクリート造は防音性・耐久性重視という棲み分けです。ただし、どちらの構造でも老朽化や建て替えで「解体」が必要になる場面は必ず訪れます。
この記事では、鉄骨と鉄筋の違いを構造・性能・コストなどあらゆる角度からわかりやすく解説していきます。茨城県で解体工事を検討中の方に役立つ情報も盛り込んでいますので、ぜひ最後までお読みください。
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鉄骨と鉄筋の基本的な違いとは?
「鉄骨」と「鉄筋」は、どちらも建物の構造に使われる鉄を原料とした建材です。しかし、その役割や使い方はまったく異なります。まずはそれぞれの基本的な定義と特徴を押さえておきましょう。
鉄骨の定義と特徴
鉄骨とは、鋼材(steel)を加工して作られた柱や梁などの骨組み部材のことです。建物の構造そのものを支えるフレームの役割を果たしており、いわば建物の「骨格」にあたります。
鉄骨には大きく分けて「軽量鉄骨」と「重量鉄骨」の2種類があります。軽量鉄骨は厚さ6mm未満の鋼材で、アパートや一般住宅に多く使われます。一方、重量鉄骨は厚さ6mm以上の鋼材を使用し、ビルや大型店舗、工場などの大きな建物に採用されるのが一般的です。
鉄骨造の大きな特徴は、広い空間を柱なしで確保できる点にあります。鋼材自体が非常に強いため、少ない本数の柱でも建物を支えることが可能です。そのため、オフィスビルや倉庫、商業施設など開放的な空間が求められる建築物に向いています。
また、鉄骨造は工場であらかじめ部材を製造し、現場で組み立てる工法が基本です。そのため施工スピードが速く、工期を短縮できるというメリットもあります。ただし、鉄は熱に弱いという特性があり、火災時に高温になると強度が急激に低下するため、耐火被覆などの対策が必要です。
鉄筋の定義と特徴
鉄筋とは、コンクリートの内部に埋め込まれる棒状の鋼材のことです。正確には「鉄筋コンクリート」として使われるのが一般的で、鉄筋単体で構造物を形成することはありません。
コンクリートは圧縮する力には非常に強い一方で、引っ張る力には弱いという特性があります。そこで登場するのが鉄筋です。鉄筋はコンクリートの中に配置されることで、引張強度を補強する役割を担っています。つまり、コンクリートと鉄筋はお互いの弱点を補い合う「名コンビ」というわけです。
鉄筋にはさまざまな太さ(径)や形状があり、建物の規模や用途に応じて使い分けられます。マンションや公共施設など、高い強度と耐久性が求められる建築物には太い鉄筋が多数使用されます。
鉄筋コンクリート造(RC造)は、型枠を組んで鉄筋を配置し、そこにコンクリートを流し込んで固めるという施工方法が基本です。手間と時間はかかりますが、防音性や耐火性、耐久性に優れた建物が完成します。
鉄骨造・RC造・SRC造の違い早見表
ここでは、よく混同されがちな3つの構造を整理しておきましょう。
| 構造名 | 略称 | 主な材料 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 鉄骨造 | S造 | 鋼材 | 軽くて施工が早い。広い空間を確保しやすい |
| 鉄筋コンクリート造 | RC造 | 鉄筋+コンクリート | 防音性・耐火性・耐久性に優れる |
| 鉄骨鉄筋コンクリート造 | SRC造 | 鉄骨+鉄筋+コンクリート | S造とRC造の長所を組み合わせた最強クラスの構造 |
SRC造は鉄骨の骨組みの周りに鉄筋を配置し、さらにコンクリートで固めた構造です。高層マンションや大型の商業ビルなど、特に高い強度が求められる建築物に採用されます。ただしその分、建築コストも解体コストも高くなる傾向がある点は把握しておきましょう。
鉄骨と鉄筋の構造的な違い
基本的な定義を理解したところで、次は構造としての違いに踏み込んでみましょう。建物を建てるとき、「どの構造を選ぶか」は住み心地からコスト、さらには将来の解体工事にまで影響を与える重要な選択です。
鉄骨構造の利点
鉄骨造の最大の利点は、軽量でありながら高い強度を持っていることです。鋼材は木材やコンクリートと比較して、同じ重さあたりの強度が非常に高い材料です。そのため、建物全体の重量を軽く抑えられ、地盤への負担が少なくて済みます。
これは特に、地盤が弱い土地での建築において大きなメリットです。茨城県内でも、エリアによっては地盤改良に多額の費用がかかるケースがありますが、鉄骨造なら基礎工事のコストを抑えられる可能性があります。
また、鉄骨造は大きなスパン(柱と柱の間隔)を確保できるため、開放感のある空間づくりが得意です。店舗や倉庫、工場など広い空間が必要な建物はもちろん、自由度の高い間取りの住宅にも適しています。
さらに、工場で部材を製作してから現場で組み立てるプレファブ工法が主流のため、天候に左右されにくく、工期も短くできます。工期が短いということは、それだけ人件費や仮設費用なども抑えられるということ。コスト面でも有利に働くことが多いのです。
鉄筋コンクリート構造の利点
一方、鉄筋コンクリート造(RC造)の最大の強みは、総合的な性能バランスの高さにあります。耐震性・耐火性・防音性・耐久性と、建物に求められる性能を高いレベルで満たしているのがRC造の特徴です。
RC造ではコンクリートを型枠に流し込んで成形するため、曲線や複雑な形状のデザインにも対応できる柔軟性があります。建築家のこだわりを反映したデザイン性の高い住宅や、独特な外観の商業施設などにRC造が採用されるのは、この自由度の高さが理由の一つです。
また、コンクリートは圧縮力に非常に強く、鉄筋が引張力を補うことで、建物全体としてバランスの取れた強度を確保できます。この組み合わせにより、地震の揺れや台風の風圧にもしっかり耐えられる構造が実現します。
RC造は重量があるため、地盤がしっかりした土地に向いています。一方で、その重さゆえに地盤改良が必要になるケースもある点は注意が必要です。建築計画の初期段階で、立地の地盤条件をしっかり確認することが大切です。
耐久性と耐震性の比較
建物を長く安全に使い続けるために、耐久性と耐震性は非常に重要なポイントです。ここでは、鉄骨造と鉄筋コンクリート造のそれぞれについて、どのような強さを持っているのかを見ていきましょう。
鉄骨の耐久性と耐震性
鉄骨造の法定耐用年数は、軽量鉄骨造で19年、重量鉄骨造で34年と定められています。ただし、これはあくまで税法上の数字であり、実際にはメンテナンス次第で50年以上使用されている鉄骨造の建物も少なくありません。
鉄骨造の耐久性に影響を与える最大の敵は「錆び」です。鋼材は水分や空気にさらされると腐食が進むため、定期的な防錆処理や塗装のメンテナンスが欠かせません。逆に言えば、適切なメンテナンスさえ行えば、長期間にわたって性能を維持できます。
耐震性については、鉄骨造は非常に優れた特性を持っています。鋼材には「粘り(じん性)」があり、地震の揺れに対してしなるように変形しながらエネルギーを吸収します。これにより、建物が一気に倒壊するリスクを軽減できるのです。特に重量鉄骨造は、大型のビルや商業施設でも採用されるほどの耐震性能を備えています。
ただし、鉄骨は高温に弱いという弱点があります。火災時に鋼材が約500度以上になると強度が急激に低下するため、耐火被覆(鉄骨を耐火材で覆う処理)が重要になります。
鉄筋コンクリートの耐久性と耐震性
鉄筋コンクリート造(RC造)の法定耐用年数は47年で、主要な建築構造の中では最も長い部類に入ります。コンクリート自体は年月とともに強度が増す性質があり、適切に施工されたRC造の建物は100年以上の寿命を持つとも言われています。
RC造の耐震性は、その重量と剛性によって発揮されます。鉄骨造がしなって揺れを吸収するのに対し、RC造は建物自体の重さで地震の揺れに対抗するタイプです。また、鉄筋の配置や量を適切に設計することで、高い耐震等級を確保できます。
耐久性の面では、RC造にも注意すべきポイントがあります。コンクリートは年数が経つとひび割れ(クラック)が生じやすくなり、そこから雨水が浸入すると内部の鉄筋が錆びてしまいます。鉄筋が錆びると膨張してコンクリートを押し広げ、さらにひび割れが進行するという悪循環に陥ることも。そのため、定期的なひび割れ補修や防水処理が重要なメンテナンスとなります。
地震大国・日本においては、どちらの構造でも耐震性は十分に確保できます。大切なのは、構造の特性を理解した上で適切な設計と施工、そして維持管理を行うことです。
防音性と断熱性の違い
住まい選びや賃貸物件探しで、意外と見落としがちなのが防音性と断熱性です。「隣の部屋の音が気になる」「夏は暑くて冬は寒い」——そんな悩みは、実は建物の構造に大きく関係しています。
鉄骨の防音性と断熱性
正直に言うと、鉄骨造は防音性においてはやや不利です。鉄骨造の壁は、軽量鉄骨の場合、石膏ボードや断熱材を挟んだ薄い構造になっていることが多く、隣室の話し声やテレビの音、上階の足音などが聞こえやすい傾向があります。
賃貸アパートなどで「壁が薄い」と感じることがあるのは、鉄骨造の物件であるケースが少なくありません。ただし、二重壁や防音材の追加など、設計や施工時の工夫でかなり改善することは可能です。最近の新築物件では、防音対策にしっかり配慮した鉄骨造も増えてきています。
断熱性についても、鉄骨造は注意が必要です。鋼材は熱を伝えやすい素材のため、外気の温度がそのまま室内に影響しやすくなります。特に問題となるのが「ヒートブリッジ(熱橋)」と呼ばれる現象で、鉄骨部分を通じて外の冷気や熱気が室内に伝わってしまうのです。結露の原因にもなるため、断熱材の施工や外壁の気密性を高める工夫が欠かせません。
鉄筋コンクリートの防音性と断熱性
RC造は防音性の高さが大きな魅力です。コンクリートの壁は厚く密度が高いため、音を通しにくい性質があります。そのため、マンションなどの集合住宅では「静かな暮らし」を重視する方にRC造が選ばれることが多いのです。
特に遮音性(外部の騒音を遮る性能)に関してはRC造が圧倒的に有利です。幹線道路沿いや線路のそばといった騒音の多いエリアでも、RC造なら室内の静けさを確保しやすくなります。ただし、床を伝わる衝撃音(子どもの足音など)については、コンクリートの厚さだけでは十分に防げないケースもあり、二重床や防音フローリングの採用が効果的です。
断熱性については、コンクリートには「蓄熱性」があり、一度温まると冷めにくいという特性があります。冬場は暖房で温まった室内の熱が逃げにくく、快適な室温を維持しやすいというメリットがあります。一方で、夏場はコンクリートに蓄えられた熱がなかなか放出されず、夜になっても室内が暑いという問題も。RC造でも断熱材との組み合わせは安心な暮らしのために重要なポイントです。
🏠 構造の違いで解体方法も変わります
鉄骨造とRC造では、解体にかかる費用や工期も大きく異なります。
「うちの建物はどっちの構造?」「解体費用はどのくらい?」
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施工方法の違い
鉄骨と鉄筋コンクリートでは、建物の建て方(施工方法)がまったく異なります。施工方法の違いは、工期やコスト、そして将来の解体のしやすさにも直結するため、知っておいて損はありません。
鉄骨の施工方法
鉄骨造の施工は、「工場製作+現場組立」が基本的な流れです。まず、設計図面に基づいて工場で鉄骨部材を精密に加工・製作します。柱、梁、ブレース(筋交い)などのパーツが、寸法通りに仕上げられた状態で現場に搬入されるのです。
現場では、クレーンを使って鉄骨部材を吊り上げ、ボルト接合や溶接によって組み立てていきます。この工法は「建方(たてかた)」と呼ばれ、熟練の鉄骨鳶(とび)職人によって行われます。高所での作業となるため専門的な技術と安全管理が求められますが、工場で部材が完成しているため、現場での作業効率は非常に高いのが特徴です。
鉄骨造の施工が早い理由はここにあります。基礎工事が完了してから建物の骨組みが完成するまで、木造やRC造と比べて圧倒的にスピーディーです。天候の影響も受けにくく、工期の予測が立てやすいことも施主にとっては安心材料となるでしょう。
鉄筋コンクリートの施工方法
RC造の施工は、鉄骨造とは対照的に現場での作業が多い工法です。基本的な流れは「型枠の設置→鉄筋の配置→コンクリートの打設(流し込み)→養生→型枠の解体」というサイクルを、階数分だけ繰り返していきます。
まず、コンクリートを流し込むための型枠(木製や金属製の枠)を組み立てます。次に、設計図に従って鉄筋を配置し、結束線で固定していきます。鉄筋の間隔や本数、かぶり厚さ(鉄筋からコンクリート表面までの距離)は構造強度に直接影響するため、非常に精密な作業が求められます。
鉄筋が組み終わったら、ミキサー車で運ばれてきたコンクリートをポンプで型枠に流し込みます。このとき、コンクリート内に空洞(ジャンカ)ができないよう、バイブレーターで振動を与えながら充填するのがポイントです。
コンクリートが十分に硬化するまでの養生期間が必要なため、RC造は鉄骨造と比べて工期が長くなる傾向があります。一般的な目安として、RC造の工期は鉄骨造の1.5倍から2倍程度と言われています。その分、完成した建物は高い強度と耐久性を備えたものになります。
コスト面での違い
家を建てるにしても、解体するにしても、やはりコストは気になるポイントですよね。ここでは、鉄骨造とRC造の建築コスト・維持コスト・解体コストについて比較してみましょう。
鉄骨のコストと経済性
鉄骨造の建築費用は、構造の種類や規模によって大きく変わります。一般的な目安として、軽量鉄骨造の坪単価は50万〜70万円程度、重量鉄骨造は70万〜100万円程度と言われています。
鉄骨造のコストメリットは、なんといっても工期の短さにあります。工期が短いということは、人件費や仮設費用、近隣対策費などのランニングコストを抑えられるということ。特に大規模な商業施設やオフィスビルでは、このメリットが大きく効いてきます。
一方で、鋼材は市場価格の変動を受けやすい材料です。鉄鉱石の価格や為替レートの影響で、材料費が上下することがあります。また、長期的な維持管理では防錆塗装などのメンテナンスコストが発生します。
鉄骨造の解体費用の相場は、一般的に坪あたり3万〜5万円程度です。鉄骨は切断・分解がしやすいため、RC造と比較すると解体費用は低く抑えられる傾向にあります。また、鉄のスクラップは資源としての価値があるため、鉄くずの売却益で解体費用の一部を相殺できるケースもあります。
鉄筋コンクリートのコストと経済性
RC造の建築費用は鉄骨造よりも高めになる傾向があり、坪単価は70万〜120万円程度が一般的な相場です。コンクリートや鉄筋の材料費に加え、型枠の設置・解体、養生期間の長さなどが工事費を押し上げる要因となります。
RC造はコストが高い分、長期的な経済性では有利に働く面もあります。法定耐用年数が47年と長いため、建物の資産価値を長く維持できます。賃貸経営の場合、RC造のマンションは「家賃を高めに設定しやすい」「入居者の安心感がある」といったメリットもあるのです。
ただし、RC造は維持管理にもコストがかかります。外壁のひび割れ補修や防水工事、大規模修繕などの費用は、鉄骨造と比較して高額になることが多いです。長い目で見たトータルコストをしっかり計算しておくことが大切です。
RC造の解体費用の相場は、坪あたり5万〜8万円程度と鉄骨造よりも高めです。コンクリートは非常に硬いため、解体には大型の重機や特殊な工法が必要になります。また、騒音・振動・粉じんの対策費用もかかるため、解体工事全体の費用が膨らみやすい構造です。
鉄骨と鉄筋のメリット・デメリット比較表
ここまで解説してきた内容を、メリットとデメリットの観点で一覧表にまとめました。一目で比較できるので、検討の参考にしてみてください。
| 鉄骨造(S造) | 鉄筋コンクリート造(RC造) | |
|---|---|---|
| メリット | ||
| 耐震性 | しなりで揺れを吸収、粘り強い | 重量と剛性で揺れに対抗 |
| 工期 | 短い(工場製作+現場組立) | やや長い |
| コスト | 建築・解体ともに比較的安い | 初期投資は高いが資産価値が長持ち |
| 空間設計 | 大スパンで広い空間を確保しやすい | 曲線やデザインの自由度が高い |
| 防音性 | — | 遮音性が高く静かな環境 |
| 耐火性 | — | コンクリートが火に強い |
| デメリット | ||
| 防音性 | 音が伝わりやすい(対策が必要) | — |
| 断熱性 | ヒートブリッジの問題あり | 夏場の蓄熱が課題 |
| 耐久性 | 錆びに弱い(メンテナンス必須) | ひび割れに注意が必要 |
| 火災リスク | 高温で強度低下(耐火被覆が必要) | — |
| 解体 | 比較的容易 | 硬くて手間がかかる |
| 重量 | — | 重く地盤への負担が大きい |
どちらが「良い・悪い」ではなく、用途や条件によって最適解が変わります。戸建て住宅や小規模なアパートであれば鉄骨造、防音性や耐久性を重視するマンションであればRC造、といったように建物の目的に合った構造を選ぶことが大切です。
解体工事の観点からも言えることですが、「将来の解体のしやすさ」や「解体費用」まで見据えて構造を選ぶと、長い目で見た後悔のない選択につながります。
実際の建築事例から見る選択ポイント
ここまでの解説を踏まえて、実際にどのような建物に鉄骨や鉄筋コンクリートが使われているのか、具体的な事例で見ていきましょう。
鉄骨を使用した建築事例
鉄骨造が多く採用されているのは、店舗・倉庫・工場・オフィスビルなどです。たとえば、ロードサイドに並ぶファミリーレストランやコンビニ、ホームセンターなどの商業施設の多くは軽量鉄骨造や重量鉄骨造で建てられています。
これらの建物は「広い売り場を柱なしで確保したい」「短期間で開業したい」というニーズがあるため、鉄骨造の特性がぴったりなのです。実際に、茨城県内でもバイパス沿いに並ぶ商業施設や、工業団地内の工場の多くが鉄骨造で建てられています。
住宅分野では、大手ハウスメーカーの軽量鉄骨住宅が代表的です。工場で高精度に製作された部材を現場で組み上げるため、品質のばらつきが少なく、施工期間も短いのが魅力です。
また、2〜3階建ての賃貸アパートにも鉄骨造は多く使われています。建築コストを抑えながらもある程度の耐震性を確保でき、投資用物件としてのコストパフォーマンスに優れているのが理由です。
鉄筋コンクリートを使用した建築事例
RC造が力を発揮するのは、分譲マンション・公共施設・病院・学校などです。特に5階建て以上のマンションはRC造またはSRC造が主流で、防音性や耐火性が入居者の快適な暮らしを支えています。
茨城県内でも、水戸市やつくば市の中心部にある中高層マンションはRC造が多く、「静かで安心な住まい」を求める方に人気があります。
公共施設では、学校の校舎や病院、役所の庁舎などが典型的なRC造建築物です。これらの建物は長期間にわたる使用が前提であり、耐久性と安全性が最優先されるため、RC造が採用されます。
商業施設でも、高層の商業ビルやホテルなど防音・耐火性が重視される建物にはRC造やSRC造が用いられます。デザインの自由度も高いため、建築家がこだわりの外観を実現するためにRC造を選ぶケースもあります。
ちなみに、これらの建物がいずれ老朽化して解体が必要になったとき、RC造の解体は鉄骨造に比べて費用も工期もかかる傾向にあります。解体を検討する際には、建物の構造をしっかり確認しておくことが重要です。
解体工事の視点から見る鉄骨と鉄筋の違い
ここからは、解体工事の専門会社である「解体Do!」の視点から、鉄骨造とRC造の違いを解説します。建てるときには意識しなくても、いざ解体となると構造の違いが費用や工期に大きく響いてきます。
解体費用の相場比較
茨城県内での一般的な解体費用の目安は、以下のとおりです。
| 構造 | 坪単価の目安 | 30坪の建物の場合 |
|---|---|---|
| 木造 | 2.5万〜4万円 | 約75万〜120万円 |
| 鉄骨造(S造) | 3万〜5万円 | 約90万〜150万円 |
| 鉄筋コンクリート造(RC造) | 5万〜8万円 | 約150万〜240万円 |
| 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) | 6万〜10万円 | 約180万〜300万円 |
※上記は一般的な目安です。実際の費用は建物の規模、立地条件、アスベストの有無、付帯工事の内容などによって異なります。
鉄骨造の解体が比較的安くなる理由は、鋼材は切断・分解がしやすく、作業効率が高いためです。また、解体で出た鉄くずはスクラップとして売却でき、解体費用の一部に充当できるケースもあります。
一方、RC造はコンクリートの破砕に時間と手間がかかるのが費用増の最大の要因です。大型のブレーカーやクラッシャーといった重機が必要で、騒音・振動・粉じん対策のための養生費用も上乗せされます。近隣に住宅が密集しているエリアでは、さらに慎重な施工が求められるため、費用がかさむことも珍しくありません。
茨城県で解体工事を検討する際のポイント
茨城県は、住宅地から農地、工業団地まで多様な土地利用がなされており、解体工事のニーズも幅広い地域です。解体工事をスムーズに進めるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
①建物の構造を事前に確認する
まず、解体したい建物が鉄骨造なのかRC造なのか、あるいは木造なのかを確認しましょう。建築確認済証や登記簿謄本に構造が記載されています。構造がわからない場合は、解体業者に現地調査を依頼するのが確実です。
②複数の業者から見積もりを取る
解体費用は業者によってかなりの差が出ます。最低でも2〜3社から見積もりを取り、金額だけでなく工事内容や対応の丁寧さも含めて比較検討することをおすすめします。
③補助金制度を確認する
茨城県内の市町村では、老朽化した空き家の解体に対して補助金を交付している自治体もあります。解体を検討中の方は、お住まいの市町村に問い合わせてみる価値があります。
④近隣への配慮と届出
解体工事は騒音や振動、粉じんが発生するため、近隣住民への事前の挨拶が重要です。また、床面積80㎡以上の建物の解体では「建設リサイクル法」に基づく届出が必要となります。信頼できる解体業者であれば、こうした手続きもしっかりサポートしてくれます。
まとめ:鉄骨と鉄筋の違いを理解して最適な選択を
この記事では、鉄骨と鉄筋の違いについて、基本的な定義から構造的な特徴、耐久性・防音性・コスト、そして解体工事の視点まで幅広く解説してきました。
最後に、それぞれの構造が向いているケースを改めて整理しておきましょう。
【鉄骨造(S造)が向いているケース】
- 工期を短くしたい
- 建築コストを抑えたい
- 広い空間を確保したい(店舗・倉庫・工場など)
- 将来の解体費用も考慮に入れたい
【鉄筋コンクリート造(RC造)が向いているケース】
- 防音性・遮音性を重視したい(マンション・賃貸など)
- 長期間にわたって建物を使用したい
- 耐火性の高い建物にしたい
- デザインにこだわりたい
どちらの構造が優れているかは、建物の用途・予算・立地条件・ライフプランによって異なります。「正解は一つではない」からこそ、構造の違いをしっかり理解した上で判断することが大切です。
そして、建物はいつか必ず「解体」の時期を迎えます。新築や建て替え、土地の売却を考える際には、解体のしやすさやコストも含めたトータルな視点で建物の構造を選びましょう。
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よくある質問(FAQ)
Q. 鉄骨造と鉄筋コンクリート造、どちらが地震に強いですか?
どちらも適切に設計・施工されていれば十分な耐震性を持っています。鉄骨造は「しなり」で揺れを吸収し、RC造は「重量」で揺れに対抗するという違いがあります。耐震等級は構造の種類よりも設計の品質によって決まるため、構造だけで優劣をつけることはできません。
Q. 鉄骨造のアパートは音が気になりますか?
一般的に、鉄骨造はRC造と比べると防音性が劣る傾向にあります。特に軽量鉄骨造のアパートでは、隣室の生活音や上階の足音が気になるケースがあります。ただし、最近の新築物件では防音対策がしっかり施されているものも多いため、物件ごとに確認するのがおすすめです。
Q. RC造の建物は解体できますか?
もちろん解体できます。ただし、コンクリートの破砕に手間がかかるため、木造や鉄骨造と比べると解体費用は高めになります。大型の重機や専門的な工法が必要になる場合もありますが、経験豊富な解体業者であれば安全に施工可能です。
Q. 解体費用はどのくらいかかりますか?
一般的な目安として、鉄骨造は坪3万〜5万円、RC造は坪5万〜8万円程度です。ただし、建物の規模や立地、アスベストの有無、付帯工事の内容などによって大きく変動します。正確な費用を知るには、現地調査に基づく見積もりを依頼するのが確実です。
Q. 茨城県内で解体工事の補助金はありますか?
茨城県内では、老朽化した空き家の解体に対して補助金を設けている市町村があります。補助金の金額や条件は自治体によって異なるため、お住まいの市町村に直接お問い合わせいただくか、解体Do!にご相談いただければ最新の情報をお伝えいたします。
Q. 自分の建物が鉄骨造かRC造かわかりません。どうすれば確認できますか?
建物の構造は、建築確認済証や登記簿謄本(登記事項証明書)に記載されています。これらの書類が手元にない場合は、管轄の法務局で登記情報を取得できます。また、解体業者に現地調査を依頼すれば、建物を見て構造を判断してもらうことも可能です。


