この記事では一般的な一軒家の解体費用の相場についてお伝えしています。

これまで解体工事を行ってきた弊社の場合ですと、一般的な木造家屋で100万円~300万円の実績値になっています。

100~300万では幅が広いじゃないか、と思うと思います。構造や広さ、残置物、その他によって費用が変動しますので、詳細は以下をご確認いただきたく思います。

一軒家の解体に伴う費用は、次の項目に基づいて構成されています。

1.解体作業費用
2.ごみ処理費用
3.付帯工事費用
4.アスベスト調査費
5.地中埋設物、アスベストの追加費用
6.その他諸費用

  1. 解体作業費用
    解体作業費用は、建物の解体自体にかかる費用です。人件費や重機の費用などが含まれます。建物の構造や広さによって解体にかかる時間が変動し、結果として費用に影響します。(詳細は次の章をご覧ください)
  2. ごみ処理費用
    解体された建材や廃棄物は、処分する必要があります。これには不用な建材や残骸の適切な分別と処理が含まれます。ごみの種類や量によって処理費用が変動し、特に有害物質が含まれている場合はその処理に追加の費用が発生する可能性があります。
  3. 付帯工事費用
    土地の上に建つ家屋だけでなく、小屋、物置小屋、屋内屋外残置物、浄化槽、植栽、カーポート等の処分にかかる費用のことです。特に大量の残置物はトラック数台分単位での処分になり費用が大きくなる傾向があります。
  4. アスベスト調査費
    アスベスト調査費用は、建物や施設内にアスベストが含まれているかどうかを確認するために行われる調査にかかる費用を指します。解体の際に調査が義務化されています。建物内のアスベストの有無や状態を特定し、適切な管理や除去の必要性を評価することです。
  5. 地中埋設物、アスベストによる追加費用
    もし地中埋設物が出てしまった場合や、アスベスト含有建材が使われていた場合は追加の費用がかかってしまいます。
  6. その他諸費用
    その他にも、解体に関連するさまざまな諸費用が発生します。例えば、解体現場の安全対策や交通誘導員が必要な場合、周辺住民への配慮にかかる費用、解体後の土地整備をする場合や仮設工事に関連する費用などがこれに含まれます。

業者の見積もりを取るときはこれらの項目に注目してチェックしてください。

一軒家の解体は、新しい建物の建設や土地の再利用などの理由から行われることがあります。しかし、その際には解体費用がかかるため、慎重な計画と理解が必要です。

一軒家の解体費用は特に建物の構造によっても大きく変動します。以下では、木造、鉄骨造、鉄筋造の各構造に焦点を当て、解体費用の相場について解説します。

(1)木造の一軒家の解体費用・・10,000円~15,000円/㎡
木造の一軒家は、比較的解体費用が低い傾向があります。木造の場合、解体が比較的容易であり、解体作業も比較的迅速に進行します。典型的な木造の一軒家の解体費用の相場は、10,000円~15,000円/㎡です。

 

(2)鉄骨造の一軒家の解体費用・・12,000円~20,000円/㎡
鉄骨造の一軒家は、木造に比べて解体費用が高くなることが一般的です。鉄骨の解体は専門的な技術が必要であり、また解体には重機や特殊な機材が必要となります。やや時間と手間がかかり、それが費用に反映されます。一般的な相場としては、12,000円~20,000円/㎡です。

 

(3)鉄筋コンクリート造の一軒家の解体費用・・20,000円~25,000円/㎡
鉄筋コンクリート造の一軒家は、最も解体費用が高い構造の一つです。鉄筋の解体には専門的な技術と機材が不可欠であり、解体工程も複雑です。さらに、鉄筋のリサイクルや処分にもコストがかかります。そのため、20,000円~25,000円/㎡が費用相場となります。

一軒家の解体費用は様々な要因によって変動しますが、概して木造が比較的低く、鉄骨造が中程度、鉄筋造が高い傾向があります。建物の高さ、立地条件などによっては費用が変動します。

お客様にとって不安になるのが当初の見積もりよりも後から費用が増えるケースでしょう。解体工事を開始して後からどのような事象が起こりえるかお伝えしますと…

アスベストの有無: 1971年ごろからアスベスト含有材の中止が始まったのでそれ以前の建物の場合(とくに古い建物ほど)アスベストを含むケースがあります。アスベストの周辺への飛散を防止する処理や廃棄処分費用が増えます。

地中埋設物の有無:事前に把握できない部分として地中埋設物があります。工事の中で発見された場合、新たに追加費用になり想定外の出費になる場合があります。

周辺環境の制約: 周辺への影響や通行規制がある場合、特別な手続きや調整が必要で費用が増す場合があります。

廃棄物の種類: 特殊な廃棄物の処理が必要な場合、それに伴う費用が上昇する可能性があります。

 

100万円以上かかってしまう工事なので、できるだけ費用を安く抑えたいとおもうでしょう。いくつかの作業はご自身でできる部分があり、業者の費用を安くできます。

複数業者から見積もりを取る:
複数の解体業者から見積もりを取り、価格とサービスを比較することで最適な選択が可能です。

業者の信頼性:
解体業者の信頼性や実績を確認し、信頼できる業者を選定することで、トラブルを未然に防ぎます。

周辺への通告:
通告は業者に任せるのではなく近隣住民への事前通告を行い、協力を得ることがコスト削減に繋がります。

屋内残置物の撤去
ご自身で解体、撤去できる棚・建具・ベッド・ソファなどを事前に廃棄しておけば業者にかかる費用が安くなります。ジモティやくらしのマーケットを使えば個人で軽トラでかなり安く運んで捨ててくれる人もいますので、その手続きが煩わしくなければ一考です。

植栽の撤去
大きくない庭木は自分で伐採・伐根できる場合があります。根っこを切って木を倒せば意外と伐根できますし、地域によっては可燃ごみで捨てられます。解体業者から見積もりを取ったあとにでも、「この部分は事前に自分でやるので作業項目から引いて」という事ができるかもしれません。

自治体の補助金の可能性:
自治体によって、あるいはタイミングによっては解体にかかわる補助金・助成金が出る場合があります。業者に確認されるとよいと思います。

昨今は中古住宅を再利用する方も増えており、家屋付き土地で売却したほうが売れるケースもあります。建物の状況にもよりますので売却を仲介する予定の不動産屋に市場の様子をヒアリングしてみるとよいでしょう。

結果として建物+土地で売るか、解体して土地として手放すかを検討してください。

これは売却しやすいことが挙げられます。古い建物、再利用が難しい建物を解体した後の土地は再開発や新築住宅の建設に適しており、家屋付きで売却するより土地だけで売り出した方が売れやすい場合があります。また近隣の土地の売却相場も把握しやすいのでいくらで売れるか予想できるのはメリットといえます。

「建物+土地」で売るよりも先にご自身の費用で解体してから売ることになるので、費用が先き出しになってしまうのはデメリットかもしれません。

ご自身で解体をしたくない場合、買主との条件交渉で可能になることがあります。例えば解体費用200万円をあらかじめ値引きするから「建物+土地」で引き渡したい、といった交渉はできるでしょう。また売買契約締結後、解体後に引き渡しとすることでもできます。先に解体して土地で売るかどうかご判断ください。

一軒家を解体する際の基本的な流れは以下の通りです。

(1)見積もりをとる
まず、一軒家を解体するにあたり、信頼性のある解体業者から見積もりをもらい、問題なければ契約を結びます。見積もりには解体費用の詳細な内訳や作業日程などが含まれます。

ここで大事なのは複数の業者から見積もりをもらうことです。極端に高い(あるいは安い)業者は避けて信頼できる業者を選びましょう。とくにお客様にとって怖いのは「追加費用の可能性」ではないでしょうか。どんなケースでいくらの費用が発生しそうか納得いくまで確認する事をお勧めします。

(2)調査や周辺への通告
契約が成立したら、周辺住民への通告やアスベスト調査を実施します。安全かつ環境に配慮した解体作業の基盤が築かれます。

(3)解体工事の前段階
事前に電気・ガスの停止を行ってください。建物内の設備の撤去や電気、水道、ガスなどの給水・給排水設備の切断が含まれます。

(4)解体工事開始
解体工事が開始されると、解体業者は建物を段階的に解体していきます。木造、鉄骨造、鉄筋造などの建物の構造により作業手順が異なりますが、専門的な機材や技術が駆使され、建物を解体するプロセスが進められます。

(5)廃材処理と整地
建物が解体されたら、廃材処理と整地作業が行われます。解体から生じた廃材は、適切に分別され、再利用可能なものはリサイクルされます。同時に、解体現場の整地も行われ、周辺地域に影響を与えないように配慮されます。これにより、解体後の土地は再利用で新たな一軒家の建設のために整えられます。

(6)一軒家の滅失登記
法務局にて建物滅失登記の申請を行います。

以上です。

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