解体工事をするときに、近所の人からクレームを言われないようにしたいですよね。でも、解体工事はどうしても音がうるさかったり、ホコリが飛んだりするものです。近所の人とトラブルにならないためには、どうしたらいいのでしょうか?

この記事では、解体工事でよくあるクレームの種類や、クレームを言われないための対策、音や振動の許される範囲、そして最後に弊社が行っている近隣へのご挨拶などを詳しく説明します。解体工事をスムーズに進めるためにも、ぜひ参考にしてください。

解体工事でよくあるクレームの種類について説明します。基本的には解体業者が対応を行いますので、お客様(注文者)においても確認してみてください。

解体工事で一番クレームを言われやすいのが音です。建物を壊すときに重機などを使うので、大きな音がします。解体業者は建物の周りにシートをかけたり、音が小さくなるシートを使ったりして対策をしますが、音を完全に消すことはできません。音と同じように、工事で起こる振動もクレームの原因になります。

建物を壊すときには、ホコリが飛びます。シートで防止対策をしていても全部を防ぐことは難しく、「洗濯物が汚れた」「車がホコリだらけになった」などの問題が起こることがあります。

解体では重機を搬入して工事を行いますが、隣家の壁・塀を傷つけたりする場合があります。もしも、近所の人の家や物を壊してしまったら、解体業者が費用を負担する形になります。基本的には解体業者は損害賠償保険に加入していると思いますが、念のためにチェックしておくことをお勧めします。

現場では重機や廃棄物などを運ぶトラックだけでなく、作業員の車が道に止められていて、近所の人の通り道の邪魔になることがあります。または作業員の「挨拶をしない」「道でタバコを吸う」「ゴミを片付けない」など、態度やマナーが悪いと近所の人は不安になってしまいます。クレームになる可能性もあるので、近所の人に丁寧な対応をしてくれる業者を選びましょう。

解体工事では、重機やハンマーなどを使って、家屋、コンクリート、窓枠、屋根などを解体します。そのときに出る音や振動は、近隣の住民にとっては大きな迷惑になるかもしれません。解体工事の音や振動は、どれくらい許されるのでしょうか?また、許されない場合は、どうすればいいのでしょうか?ここでは、解体工事の音や振動について知っておきたいことを紹介します。

解体工事の音や振動は、環境省が定めた法律で規制されています。その法律は、「騒音規制法」と「振動規制法」という名前です。この法律では、解体工事が行われる場所や時間帯によって、音や振動の大きさに上限が決められています。その上限を「基準」と呼びます。基準は、「db(デシベル)」という単位で表されます。dbとは、音の大きさや強さを測る単位です。

基準値は場所や時間帯によって異なりますが、一般的には、

となっています。

デシベルと言われてもどれぐらいの音なのかわかりにくいですよね。事例を挙げると以下のようなイメージです。

70dB: 高速走行中の自動車内、騒々しい事務所の中、セミの鳴き声
80dB: 走行中の電車内、救急車のサイレン(直近)、ピアノ、ゲームセンター
90dB: カラオケ、犬、工場の中、パチンコ店内

これらの基準値は、人が普通に暮らす上で耐えられる程度のものです。解体業者は、この基準値を超えないように注意しながら作業を進める必要があります。しかし、国が定めた法律だけではなく、地域や自治体によっても別にルールがある場合があります。

解体工事を依頼する人も、解体業者も、このようなルールを守ることが大切です。

法律で決められた基準値以内でも、音や振動が気になってしまう人もいるでしょう。人によって感じ方は違いますし、体調や気分にも影響されます。そこで覚えておきたい言葉が、「受忍限度」というものです。受忍限度とは、人が普通に生活する中で、我慢しなければならないとされるレベルのことです。

受忍限度を超えていない場合は、損害賠償や差止が認められません。

受忍限度は数値で決まっているわけではありませんが、一般的には、

  • 解体工事は日中に行われる
  • 解体工事は数日から数週間で終わる
  • 解体工事は必要な作業である

ということを考えると、受忍限度を超えていると言えるケースは少ないと思われます。もちろん、音や振動が我慢できないほど大きかったり、長く続いたりする場合は、別の話です。基準値と受忍限度の両方を理解しておくと、解体工事に対する不満やトラブルを防ぐことができます。

もしも、解体工事の音や振動が基準値を超えてしまったら、どうなるのでしょうか?答えは、一時的なものであれば、すぐに問題になるとは限りません。なぜなら、解体工事では大きな音や振動が出ることは避けられないからです。例えば、

  • コンクリートを壊すとき
  • 鉄筋を切断するとき
  • 重機を移動するとき

などです。このような場合は、基準値を少し超えても、許されることが多いです。ただし、基準値をずっと超え続ける場合は、問題になる可能性があります。その場合は、

  • 発注者や解体業者に連絡が入る
  • 行政に相談、行政から業者に連絡が来る
  • 最終的には法的な手段を取る

といったクレームが発生する場合があります。

基本的にはデシベルの基準値を超えても一時的であれば問題なく、裁判所から工事の差し止めが行われる可能性は低いので、解体工事を続行することになります。

基本的にはよく話し、理解をしていただく事が重要かと思います。

  • 事前にあいさつ回りをしておく
  • 解体業者からの報告を受ける
  • 近隣の住民と協力する
  • 解体工事の進捗や終了予定を確認する

などの方法で、解決できることもあります。解体工事の音や振動は、誰にとっても不快なものですが、互いに理解し合うことが大切です。

私たち解体Do!は茨城県下で営業する解体工事専門店です。様々なクレームに対し以下のように予防策を行っていますし、発生したクレームには直ちに対策を取るようにしています。

まず、着工前には近隣の方々にご挨拶に伺い、工事の内容やスケジュールをお伝えします。また、騒音などが出る可能性があることをお詫びし、ご理解とご協力をお願いします。着工中にもご挨拶に伺い、工事の進捗や状況をお知らせします。特に、(こう言っては失礼ですけど…)クレームが多い方には頻繁に訪問し、トラブルを未然に防ぎます。

着工前のご挨拶は施主様もご同行いただく場合があります。(その方が印象が良いですしクレーム防止につながりますので)

工事中に近隣の建物に傷がついたり、汚れたりすることがあります。その場合、当社は責任を持って修復や清掃、賠償を行います。

しかし、時には当社のせいではない損傷に対してもクレームを言われることがありますので、現場調査の際に近隣の壁など撮影した写真を証拠として提示できるように準備はしております。写真は50枚以上撮影していますので、細かい部分まで確認できます。

解体工事は屋外での作業ですので、天気や自然災害によってはスケジュールが遅延することがあります。できるだけ営業担当が現場に訪れ、工期の確認を行い、クレームがあれば近隣住民に工期の遅れを説明するようにしています。

解体Do!では作業員のマナー違反(路上での喫煙、ふるまい、重機、自家用車による路上ふさぎ)は起こらないように指導しております。万が一トラブルが発生した場合は真摯に対応させていただき、近隣の方が安心して暮らせるよう問題解決に努めます。

以上が私たちのクレームの予防や対応の方法です。近隣の方々からは感謝や理解の言葉をいただくことも多くあります。私たちはこれからも周辺への影響を大切にし、安全で品質の高い工事を行ってまいります。

もし解体工事で隣家にご迷惑をかけてしまった場合、

まずお客様(注文者)は安心していただきたいのですが、民放では「注文者は、請負人がその仕事について第三者に加えた損害を賠償する責任を負わない。ただし、注文又は指図についてその注文者に過失があったときは、この限りでない」と書いてあります。

これはつまり、解体工事で音や振動、ホコリ、重機の操作ミスなどで近所の人の家や物を壊してしまったら、解体業者が悪いので損害賠償を行うということです。

一方、注文者によって解体業者に対し作業の指示が行われたり、工事の計画や方法を無理やり変えさせたりしたことによって(発注者の過失で)近隣に問題が発生した場合は、注文者が損害賠償を行うということもありえます。

茨城県の解体工事でお困りごとはありませんか?

解体工事ではどうしても周辺環境への問題が発生してしまいます。クレーム言うほどじゃないけど、気持ちよく思っていない近隣住民の方はどうしてもいらっしゃいます。

私たち解体Do!では着工前に近隣の方へのご挨拶と工事や工程について詳しくお話させていただきご理解いただくよう努めております。

建物の解体のご相談はぜひ当社の無料相談をご活用ください。→無料相談はこちら