急いで知りたい人向けまとめ

  • 伐採とは、木を地面から切り倒すこと
  • 「伐根」は根から完全に抜き取ることで伐採とは異なる作業
  • 台風対策・日照改善・景観整備・建て替え準備など、伐採は幅広い目的で行われる
  • 高所作業や大型機械が必要な場合があり、安全性・費用面の確認が重要
  • 伐採後の処分・再植栽・整地まで含めたトータルプランが理想

伐採とは?

「伐採(ばっさい)」とは、木を地面の近くから切り倒す作業のことを指します。

主に、庭木・街路樹・山林・空き地などの樹木を対象とし、目的に応じて太い幹から小さな枝までを整理・撤去します。

伐採後は、切り株(根)が残る状態となるため、完全な撤去には別作業である「伐根(ばっこん)」が必要です。


伐採と伐根の違い

用語内容地面より下の根
伐採幹を切り倒す作業根は残る
伐根根ごと完全に抜き取る作業根まで撤去される

伐採=木を切る
伐根=根まで取る(=完全に撤去)


伐採が必要になる主なケース

伐採は、美観を整える以外にも、実用性や安全性の観点から必要とされる場面があります。

1. 建て替え・解体・造成のための準備

  • 新築や駐車場整備時に、敷地内の木を撤去する必要がある

2. 台風・災害対策

  • 倒木の危険がある大木や傾いた木を事前に除去

3. 日照や風通しの確保

  • 高木が日差しを遮っているときに剪定ではなく伐採で対処

4. 樹木の老朽化・病害虫の発生

  • 枯れ木や害虫被害のある木は安全面からも早めの伐採が望ましい

5. 隣地トラブル防止

  • 隣地に枝が越境している、落ち葉が迷惑になるなどのクレーム対応

伐採の流れ

伐採作業は次のような流れで行われます。

  1. 現地調査・見積もり
    • 樹種・高さ・傾き・作業スペース・重機の可否などをチェック
  2. 周囲の安全確認
    • 落下物や倒木方向を調整し、作業員や周辺へのリスクを回避
  3. 枝払い・幹の伐採
    • 枝を段階的に落とし、最後に幹を地面の上でカット
  4. 切り株の処理
    • 伐採のみの場合はそのまま、伐根する場合は重機や手作業で撤去
  5. 搬出・処分
    • 切断した木材をトラックで搬出し、処分場またはリサイクルへ

伐採費用の目安

費用は、樹木の高さ・太さ・場所・作業内容によって大きく異なります。

樹高作業費用(目安)
〜3m8,000~20,000円程度
3〜5m15,000~35,000円程度
5〜7m30,000~60,000円程度
7m以上応相談(高所作業車・重機が必要)

※伐根を追加する場合は+10,000~50,000円が相場です。


伐採の注意点とアドバイス

  • 許可が必要なケースもある → 公共地や景観条例指定地域などでは伐採前に申請が必要
  • 伐採=自己判断でやってOKではない → 落下による物損・ケガのリスクがあるため、プロへの依頼が基本
  • 切り株の放置はおすすめしない → シロアリや害虫の温床になりやすく、後悔することも
  • 伐採後の計画も重要 → 再植栽・防草処理・フェンス設置などもセットで考えると◎

よくある質問(FAQ)

Q. 自宅の庭木1本だけでも依頼できますか?
A. もちろん可能です。1本からの見積もり・対応に応じてくれる業者がほとんどです。

Q. 伐採した木は持ち帰ってもいいですか?
A. 可能な場合もありますが、自治体のごみルールに従う必要があります。業者によっては回収・処分まで一括で行ってくれます。

Q. 自分で伐採することはできますか?
A. 低木や細い木なら可能ですが、高木・重心が傾いた木・電線付近の木は必ず専門業者に依頼しましょう。


まとめ

  • 伐採は「木を切る」、伐根は「根ごと取る」作業
  • 建て替え・安全確保・景観整備などで必要になるケースが多い
  • 高木・狭小地・傾きのある木は必ず専門業者に依頼を
  • 伐採だけでなく、その後の整地や再植栽も含めて計画するのがベスト

「とりあえず切る」ではなく、「将来を見据えた伐採」を。
専門家と相談しながら、安全・安心な緑の管理を目指しましょう!