こんにちは。茨城県の解体工事専門店「解体Do」です。この記事では基礎の種類別の解体方法や費用について詳しく解説していきます。

住宅は基礎と呼ばれる土台の上に建っていて鉄筋とコンクリートで出来ています。建物自体の重さを強固に支え、振動から守るとともに、地面からの湿気からも建物を守ります。

基礎の解体撤去は、解体工事ではよくあるメニューです。費用は土地の大きさや基礎の種類で変わりますので、どれぐらいの価格になりそうか判断する参考にしてみてください。

基礎にはいくつかの種類がありますので、それぞれの費用相場を見ていきましょう。

  • 布基礎の解体と費用相場
解体の費用相場 1500円~5000円/㎡

「布基礎」は形状としては凸型のような鉄筋コンクリートを打ち込んで、この上に建物の柱や壁が載るような形となります。基礎の無い部分は地面であるか、または防湿用の薄いコンクリートとなります。

日本家屋の昔からある基礎の構造です。鉄筋コンクリートの量が少なく製造のコストを抑える事ができます。地盤面の強さ・弱さに影響を受けるので地盤の弱いところに布基礎を使うときは、地盤改良を行ってからの方がよいとされます。布基礎で地面が直接露出している形になると、地面からシロアリが来てシロアリ被害にあう可能性もあります。次で紹介するベタ基礎より解体はしやすいです。

  • ベタ基礎の解体と費用相場
解体の費用相場 4000円~6000円/㎡

昨今の住宅ではベタ基礎を採用するケースが多いです。ベタ基礎は布基礎よりも耐久性があります。それは地面全体に鉄筋コンクリートを配し、面で建物の重みを支える形になるからです。

耐震性は布基礎より上です。全体を鉄筋コンクリートで覆うので湿気やシロアリから防ぐ事にもつながります。地面から湿気やシロアリが入ってくる事はありません。布基礎より解体はしにくく費用はやや高くなります

  • 杭基礎の解体と費用相場
解体の費用相場 支持杭 3~5万円/本
摩擦杭 3~5万円/本

杭基礎は特に地盤が弱い所に建物を建てるケースで使われます。杭を地中深くに打ち込んで基礎を構成します。杭基礎には2種類(支持杭、摩擦杭)あります。支持杭は地中の支持層と呼ばれる強固な層まで到達する杭を打ち込みます。摩擦杭は軟弱層までの打ち込みだけれど杭の側面に節をつけて周面摩擦力によって荷重を支えます。杭1本ごとにいくら、の費用がかかります

  • 独立基礎(独立フーチング基礎)の解体と費用相場
解体の費用相場 1か所あたり3~20万円

独立基礎は1本の柱につき1個の基礎を配置する造りです。古い木造建築や、傾斜地の住宅、大型商業施設等で使われます。独立基礎は荷重の少ない建物の場合や、地盤面が強固なときに採用される場合があります。古民家などでは玉石と呼ばれる石を地面の上に置き、その上に柱を立てる支え方もあります。設置も解体もコスト面で非常に優れています

  • ブロック基礎の解体と費用相場
解体の費用相場 1500円~4000円/㎡

ブロック基礎は昭和の時代の家にあった基礎工事の1つです。鉄筋の入っていないコンクリートを基礎として使っているため非常に強度が弱く耐震性も低いです。

建物の建築面積と、だいたいの費用相場を参考として記しました。

50㎡ 20~30万円
80㎡ 32~48万円
100㎡ 40~60万円
  • 布基礎

布基礎の解体は、通常、重機を使用して地中から取り除くことで行います。布基礎は他の基礎工法と比較して手間がかからず、一般的な住宅なら1日で解体が完了します。ただし、土地の広さや地下に埋設された物体の発見など、状況によっては工期が延びる可能性があります。

  • ベタ基礎

ベタ基礎の解体は、通常、コンクリートが床全体に打ち付けられているため、特殊な重機を使用してコンクリートを破壊することが必要です。コンクリートの量が多く、運搬に時間がかかるため、通常は2〜3日以上かかります。また、基礎コンクリートが厚い場合や地盤改良が施されている場合は、4日以上かかることもあります。

  • 杭基礎

杭基礎の解体は、杭と地盤の縁切りを重機で行うか、または杭を切断する手法を用いて行います。解体作業にかかる日数は、土地の広さや杭の本数などにより異なり、一概に言うことはできません。また、使用する重機や作業人数によっても異なるため、見積もりを取る際にはこれらの要因を確認することが重要です。

  • 独立基礎

独立基礎の場合は、上物を解体撤去してしまえば最も解体撤去が容易にできます。一般的な住宅の広さで1日で完了します。

基礎の解体費用は、土地の広さや基礎の構造によって異なります。さらに、工事が進行する中で追加費用が発生する可能性もあるため、解体費用が高くなる条件を事前に確認しておくことが重要です。

基礎の解体工事中に地中に埋設された物が発見される場合があります。これによって処分費用が予想以上に高額になることがあり、予期せぬ出費となります。

地中埋設物例

井戸・浄化槽で1基10万円、あとは出た量によって処理費用がかかります。

現地調査の際に、どのような埋設物が見つかる可能性があるかを確認しておくと安心ですが、基礎の下の地中に埋まってる可能性は開けてみないとわからない部分です。過去の土地利用の履歴からある程度想定しておくことは可能です。

詳細はこちらの記事にも書きました。→ 地中埋設物の記事

例えば100㎡の床面積のやや大きめの建物があったとして、その基礎部分100㎡の解体費用は40~60万円です。高額な費用ですので出来るだけ安くしたい事でしょう。安くする方法(余計な出費を増やさない方法)としては以下が挙げられます。

(1)解体工事業者2社に見積もりを依頼する

1社に見積もりを依頼すると相場感や工事内容、処分方法が把握できないと思いますので、出来れば2社以上の解体工事業者から見積もりをもらうとよいです。不明な点を確認して問題なければ安い方に依頼します。

(2)業者とのコミュニケーション

解体業者とのしっかりとしたコミュニケーションもやや重要です。解体作業においては、場合によっては追加費用が発生するケースがあります。勝手に実施して後から追加費用を請求されトラブルになるケースもあるので、コミュニケーションを取り、余計な出費を未然に防ぐことが肝要です。

(3)リサイクル可能か聞いてみる

解体後の処分について確認することです。解体された材料やコンクリートなどの処分にはコストがかかりますが、リサイクルが可能な部分があるかどうかも確認してみましょう。再利用できる素材があれば、処分費用を抑えることができ、同時に環境にも配慮することができます。

不動産(土地)を売却するには、売り手と買い手が合意すれば基礎ありでも売却することは可能と言えば可能です。

(1)物件の魅力が半減する

通常の買い希望者にとっては、建物の基礎がそのまま残った状態では魅力的な物件とは言えません。多くの場合、新しい所有者は自分の好みや用途に合わせて建物を再建築したり改築したりすることを希望するでしょう。

(2)価値の影響

建物の基礎がそのまま残っている状態は、不動産の価値に影響を与える可能性があります。不動産の価値は、建物や土地の状態、将来の利用可能性などによって評価されるため、基礎の残存がこれらにどのように影響するかを検討する必要があります。

(3)市場の需要

地域の不動産市場において、基礎の残存がある物件に対する需要があるかどうかも考慮する必要があります。需要が低い場合、売却が難しいかもしれません。たいていは基礎がある状態では見学や申込の反響数が減ってしまい他の物件に先を越されてしまうでしょう。

不動産屋に相談して、基礎ありの状態で売却活動を行い、売却の契約がまとまったら基礎を解体する流れにすることは可能です。売却前に出費が出ないのですぐにお金の準備ができない場合は有効な作戦と言えます。

これらの要因を考慮して、建物の基礎がそのまま残ったまま不動産を売却する際には、不動産会社など専門家のアドバイスを得るとよいでしょう。

土地の売却にあたっては基礎を解体しましょう、という話です。
建物の基礎は、上部構造が取り壊された後、単なるコンクリートの塊と化します。

基礎がそのまま残っていると、土地購入後の撤去作業には時間がかかり、そのぶん新しい所有者の建物の着工が後ろに遅れることになります。基礎を解体していない土地は買い手がつきにくくなり、土地価格が大幅に低下する要因となります。

解体費はかかりますが基礎を解体することで、新しい買主の着手が迅速になり、土地の魅力が向上します。

わたしたち解体Doは茨城県で活動する「解体工事専門店」であり「不動産会社」です。

私たちはお客様の安全と満足を最優先に考え、確かな技術と経験をもって解体を進めています。お客様のご要望やプロジェクトの状況に応じ、最適な解体プランをご提案し、スムーズで効率的な解体作業を実現します。

建物解体や基礎解体は、ただ単に取り壊すだけでなく、将来の土地利用や新しい建物のための基礎作りにも影響を与えます。

ご要望や疑問に関するご相談には、いつでも親身にお応えし、最適な解決策を見つけるお手伝いをいたします。解体後の土地の売却もお気軽にお問い合わせください。プロの技術と誠実なサービスで、安心してお客様のご希望をサポートいたします。 → お問い合わせはこちらから