「解体工事の見積りに足場の費用が入っているけれど、なぜ必要なの?」「足場解体はいつ・どれくらいの時間で終わるの?」「近所への音やほこりが心配」——解体工事を考え始めると、足場まわりの疑問が出てきます。この記事では、足場解体とは何かから、足場の解体手順・かかる時間・費用の考え方・注意点まで、茨城県で解体工事を手がける「解体Do!」がやさしく解説します。
なお、家全体の費用は解体費用の坪単価、工事全体の流れは解体工事とは?流れ・期間・費用・届出で解説しています。本記事は足場に絞った内容です。
結論:足場解体は「建物を壊す前の安全づくり」と「工事後の片付け」の2つの意味がある
先に要点をまとめます。
- 足場解体とは:組み立てた足場を、上の段から順にばらして撤去する作業のことです。
- 解体工事での役割:建物を壊すときに、ほこりや破片が外へ飛ぶのを防ぎ、作業員の落下も防ぎます。
- かかる時間:一般的な戸建てなら、足場の撤去自体は半日〜1日程度が一つの目安です(建物の大きさや現場の条件で変わります)。
- 費用:多くの場合、解体工事の見積りに「足場・養生」として含まれます。足場を掛ける面積(㎡)をもとに計算されるのが一般的です。
- 注意点:近隣への事前あいさつ、天候、道路の使用、作業員の安全対策の確認が大切です。
足場解体とは?2つの意味を整理
「足場解体」という言葉は、場面によって2つの意味で使われます。
①建物の解体工事で使う足場を、最後に撤去すること
家を壊す前に、建物のまわりへ足場を組み、養生シートで囲います。建物の解体が終わったあと、その足場を撤去する作業が足場解体です。
②リフォーム・外壁塗装のあとに足場をばらすこと
外壁塗装や屋根工事のために組んだ足場を、工事の完了後に撤去する作業も、同じく足場解体と呼ばれます。手順の考え方は共通です。本記事では主に、茨城県で多いご相談である「建物の解体工事」に関わる足場を中心に説明します。
解体工事で足場が必要な4つの理由

粉じんや破片の飛散を抑える
建物を壊すとほこりや小さな破片が出ます。足場に養生シートを張ることで、敷地の外へ広がるのを抑えます。
作業員の落下を防ぐ
高い場所の作業では、手すり付きの作業床があることが安全の基本です。足場はそのための設備です。
騒音・振動を和らげる
防音シートを使うと、音の広がりをある程度和らげられます。ただし音を完全に消せるわけではありません。
隣地や通行人を守る
物が落ちたり飛んだりするのを防ぎ、お隣や通行する方への影響を減らします。近隣との関係については解体工事の近隣トラブル|苦情・損害賠償の対処法もあわせてご覧ください。
足場の解体手順|上から順に5ステップ

足場は組むときは下から上へ、ばらすときは上から下へが基本です。
- 事前準備:近隣へのあいさつ、足場まわりの片付け、作業日の確認をします。
- 養生シートの撤去:上の段から順にシートやネットを外します。
- 手すり・作業床(板)の撤去:段ごとに降ろしていきます。
- 支柱・筋かいの撤去:骨組みを上から順にばらします。
- 搬出・清掃:資材をトラックへ積み、敷地や前の道路を清掃します。
材料は投げ下ろさない
足場の部材は、投げ下ろさず、つり綱やつり袋などを使って降ろすのが安全の基本です。音や落下事故を減らすためにも大切です。
解体工事全体の中での足場解体のタイミング
建物の解体工事では、足場を組み、内部の片付けや設備の撤去、屋根・壁の解体、基礎の撤去へと進みます。足場の撤去は、建物の上部が片付いた段階で段階的に行う場合と、建物の解体が終わった後にまとめて行う場合があります。現場の形状で変わるため、業者に確認しておくと安心です。工事全体の流れは解体工事とは?流れ・期間・費用・届出をまるごと解説をご参照ください。
足場解体にかかる時間の目安
「足場解体時間」は、よく検索されるポイントです。目安としては、一般的な戸建て住宅(2階建て)で、足場の撤去作業そのものは半日〜1日程度とされることが多くあります。ただし次の条件で前後します。
- 建物の大きさ・形(凹凸が多いほど時間がかかります)
- 作業員の人数
- 道路が狭いなど、資材を運び出しにくい場所かどうか
- 雨や強風などの天候(安全のため作業を見合わせることがあります)
解体工事全体の期間は、建物の構造や広さで大きく変わります。足場の撤去だけでなく、全体の工期も見積りの段階で確認しておきましょう。
足場の解体にかかる費用の考え方
足場代は「面積」で計算されるのが一般的
足場の費用は、足場を掛ける面積(㎡)に単価を掛けて計算するのが一般的です。組立てと解体(撤去)がセットで計上されることが多く、「足場・養生」という項目で見積書に載ります。
単価に含まれやすいもの
- 足場の組立て・撤去の作業費
- 養生シート・防音シートなどの資材と取り付け
- 資材の運搬費
単価や含まれる内容は業者ごとに違います。金額の目安は建物の大きさ・立地・足場の種類によって変わるため、現地を見てもらったうえでの見積りが確実です。見積書の見方は解体見積もりの取り方|見積書の見方と相見積もりのコツで詳しく説明しています。
「足場代 一式」と書かれていたら
項目が「一式」だけだと、内訳がわかりません。面積・単価・数量が書かれているか、シート代が含まれているかを確認しましょう。
足場解体で気をつけたいポイント
近隣へのあいさつ
足場の組立て・解体は、金属音が出る作業です。着工前だけでなく、足場解体の日程も、事前にお知らせしておくと安心です。
道路の使用と駐車
トラックや資材が道路にかかる場合は、道路使用の手続きや誘導員の配置が必要になることがあります。事前に業者へ確認しましょう。
高さのある足場は作業主任者が必要
労働安全衛生法では、高さ5メートル以上の足場の組立て・解体などの作業は、「足場の組立て等作業主任者」を選任して行うこととされています。足場の組立て・解体に従事する方には、特別教育の受講も求められています。依頼先が安全管理をきちんと行っているかの目安になります。
天候の影響
強風や大雨のときは、足場の作業は危険です。日程に余裕をもたせ、延期の連絡方法も決めておくと安心です。
足場の撤去後の確認
足場を撤去すると、外壁や隣地との境界まわりが見えやすくなります。工事の前後で隣接する建物の状態を記録しておくと、万が一のときの確認に役立ちます。詳しくは家屋調査とは?解体工事前の近隣調査の範囲・費用・義務をご覧ください。
足場なしで解体できる場合はある?
小さな建物や、平屋で重機が届く場合などは、足場を使わずに養生シートなどで対応するケースもあります。ただし、周囲に建物が近い、高さがあるなどの条件では、足場の設置が望ましい場合が多くあります。できるかどうかは現地を見ないと判断できません。解体で使う重機については解体重機の種類と選び方|狭小地・道路幅の注意点もご参考ください。
足場解体の依頼先を選ぶときのチェックリスト
- 見積書に足場・養生の面積と単価が書かれている
- 近隣あいさつや工事中の連絡窓口が決まっている
- 足場の組立て・解体の安全管理(作業主任者など)について説明してもらえる
- 天候による延期の対応を事前に説明してくれる
- 追加費用が出る条件をあらかじめ教えてくれる
足場解体の事故を防ぐ安全対策と法令のポイント
足場の組立て・解体は高所での作業のため、墜落や資材の落下による事故を防ぐ安全対策が欠かせません。依頼先の施工体制を確認するときは、次の点を目安にしてください。
- 作業員が安全帯(墜落制止用器具)などを適切に使用しているか
- 作業範囲の下に立入禁止の区画を設け、通行人の安全を確保しているか
- 足場の点検・管理を、法令に沿って行っているか
- 強風や雨など、作業環境が悪いときの判断基準が決まっているか
こうした管理が行き届いている業者は、近隣への配慮や工事全体の対応も丁寧な傾向があります。施工実績や工事の紹介ページ、担当者の説明の仕方も、業者選びの参考になります。
茨城県内のエリアによる違い
住宅が密集しているエリアでは、足場を建てる余裕がなく、隣地との距離や道路の幅が条件になります。広い敷地のエリアでは重機や車両が入りやすい一方、搬出ルートの確認が必要です。同じ茨城県内でも、現場の条件で足場の組み方が変わるため、現地を見たうえでの提案が欠かせません。
よくある質問(FAQ)
Q. 足場解体とは何ですか?
組み立てた足場を、上の段から順にばらして撤去する作業のことです。建物の解体工事の最後や、外壁塗装・屋根工事の完了後に行われます。
Q. 足場解体にはどれくらい時間がかかりますか?
一般的な戸建て住宅では、足場の撤去作業そのものは半日〜1日程度が一つの目安です。建物の大きさ・形・作業員の人数・天候によって前後します。
Q. 足場の解体費用はどのように決まりますか?
多くの場合、足場を掛ける面積(㎡)に単価を掛けて計算します。組立てと解体がセットで見積書に計上されることが一般的で、金額は建物の大きさや立地によって変わります。
Q. 足場は解体工事で必ず必要ですか?
必ずではありません。小さな建物や平屋などで、周囲の状況によっては足場なしで養生シートなどで対応する場合もあります。ただし多くの現場では、安全と近隣への配慮から足場を設置します。
Q. 足場の解体時に近隣へ知らせる必要はありますか?
必要というルールがあるわけではありませんが、金属音が出る作業のため、事前に知らせておくとトラブル予防になります。
Q. 高い足場の解体には資格が必要ですか?
高さ5メートル以上の足場の組立て・解体などの作業では、足場の組立て等作業主任者を選任することが労働安全衛生法で定められています。足場の組立て・解体に従事する方には特別教育も求められています。
Q. 足場解体で事故を防ぐために確認することは?
作業員の墜落制止用器具の使用、作業範囲の立入禁止区画、足場の点検・管理、強風や雨のときの判断基準などを確認すると安心です。依頼先に、安全対策の考え方を事前に説明してもらいましょう。
Q. 足場解体の日が雨のときはどうなりますか?
強風や大雨のときは危険なため、作業を見合わせることがあります。延期の連絡方法を事前に確認しておくと安心です。
まとめ
- 足場解体は、足場を上の段から順にばらして撤去する作業です。
- 建物の解体では、粉じんの飛散防止・落下防止・近隣への配慮のために足場を使います。
- 作業時間は戸建てで半日〜1日程度が目安、費用は面積をもとに計算されるのが一般的です。
- 見積りでは「足場・養生」の面積・単価・含まれる内容を確認しましょう。
- 近隣あいさつ、道路使用、天候、安全管理の説明を事前に確認すると安心です。
茨城県の解体工事・足場のご相談は「解体Do!」へ
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