「空き家バンクに登録したいけど、なかなか買い手・借り手が見つからないのでは」——そんな不安を持つ下妻市の空き家所有者に知っておいてほしいのが、2026年4月に始まったばかりの「空き家リクエスト制度」です。従来の空き家バンクが所有者主体の登録だったのに対し、こちらは物件を探している側が先に希望条件を登録するという逆転の発想の制度で、下妻市(消防防災課空家対策係)ならではの取り組みです。

本記事では下妻市公式サイトの一次情報にもとづき、平成29年から続く空き家バンクの登録条件・必要書類・流れと、新設の空き家リクエスト制度のしくみを、ハウスドゥの解体専門店「解体Do!」が整理しました。老朽化が進んでいて活用が難しい空き家向けの解体補助金との使い分けもあわせて解説します。(本記事は2026年8月時点の下妻市公式情報にもとづく目安です。最新の受付状況は必ず市へご確認ください。)

下妻市空き家バンクとは

平成29年4月開始、橋渡し役は市

下妻市では平成29年4月から空き家バンク制度を運用しています。空き家を「売りたい・貸したい」所有者と、「買いたい・借りたい」利用希望者の橋渡しを市が行う制度で、登録のあった物件は続々と売却済みになっているとのことです(下妻市公式)。

登録できる空き家・できない空き家

居住を目的として市内に建築された個人所有の建物で、現に居住していないもの(近く居住しなくなる予定を含む)とその敷地が対象です。次にあたるものは登録できません。

  • 賃貸または分譲を目的として建築された建物
  • 暴力団員または暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者が所有する建物

店舗や倉庫単独では登録できませんが、店舗併用住宅や、住宅に付属する倉庫・車庫等は一括登録が可能です。また老朽化が著しく大規模修繕が必要な空き家は、現地調査の結果、登録を断られる場合があります。

空き家バンクの登録方法【所有者向け】

必要書類は3点

物件登録申込書(様式第1号)、物件登録カード(様式第2号)、同意書(様式第3号)に必要事項を記入し、市消防防災課へ提出します。

登録から契約までの流れ

  1. 物件登録申込み(書類提出)
  2. 市による書類確認・現地調査、登録可否の判定
  3. 市ホームページ「住マイルしもつま」・消防防災課窓口で情報公開
  4. 利用希望者からの交渉申込みを市が仲介・連絡
  5. 公益社団法人茨城県宅地建物取引業協会県西支部の専任媒介により契約交渉(原則専任媒介契約)

登録に費用はかかりません。ただし契約時は宅地建物取引業法にもとづく媒介手数料が発生します。登録期間は2年間で、再登録も可能です。市は交渉・契約そのものには一切関与しないため、トラブル等は当事者間での解決が原則になる点は理解しておきましょう。

下妻市空き家リクエスト制度|2026年4月開始の新制度

下妻市の空き家バンクと空き家リクエスト制度の比較図解|解体Do!

「買いたい人が先に希望を登録する」しくみ

空き家リクエスト制度は、空き家を買いたい・借りたい利用希望者が希望条件(エリア・予算・築年数・床面積・間取りなど)を市に登録し、市がその内容をホームページで公開することで、所有者(オーナー)とのマッチングにつなげる制度です。「空き家バンクに希望条件に合う物件がない」「条件に近い空き家が出たら連絡がほしい」という方に向いています。

制度の流れと登録の有効期間

利用希望者が希望条件を登録すると市が公開し、条件に合いそうな所有者が交渉申込書を市へ提出、市が内容を確認したうえで利用希望者へ通知し、利用希望者が交渉可否を市に連絡するという流れです。交渉そのものは当事者間、または不動産事業者への媒介依頼で進めます。登録の有効期間は、登録した年度の翌々年度の末日までです(例:2026年度登録なら2028年度末まで)。

所有者側からの交渉申込みも可能

物件を売りたい・貸したい所有者は、公開されているリクエスト情報を見て、条件に合いそうな利用希望者がいれば市へ交渉を申し込めます。申込みには交渉申込書兼同意書と空き家物件情報カードが必要ですが、すでに空き家バンクに登録済みの物件は物件情報カードを省略できる場合があります。

空き家と合わせて考えたい2つの制度

農地とセットで探せる「空き家+農地」枠

下妻市は農業も盛んな地域で、空き家と合わせて農地(借受)を探したい方向けの案内も用意されています。就農や家庭菜園を考えながらの移住先探しに使える、農業地域ならではの制度です。

低未利用土地等の譲渡所得特別控除の確認書発行

空き家とその敷地を売却する際、一定の要件を満たす低未利用土地等にあたる場合は、譲渡所得の特別控除を受けるために市が発行する確認書が必要になることがあります。該当するかどうか・必要書類は個別の売却条件によって異なるため、詳細は下妻市消防防災課へ確認することをおすすめします。

空き家バンク・空き家リクエストと解体補助金、どちらを選ぶべきか

老朽化が著しく大規模修繕が必要な空き家は、空き家バンクへの登録自体を断られることがあります。そうした活用が難しい空き家については、下妻市の空き家解体補助金|上限30万円・2026年開始で解説している制度が選択肢になります。2026年7月1日から受付が始まった新しい補助金で、予算90万円・上限30万円・先着順という限られた枠のため、早めの確認がおすすめです。逆に、まだ住める・貸せる状態の空き家であれば、空き家バンクまたは空き家リクエスト制度で次の使い手を探すほうが有利になるケースが多いといえます。

下妻市の空き家事情と地域特性

下妻市はどんな街か

下妻市全体の人口動態や空き家対策計画の詳細は下妻市の空き家の現状とまちの変化で、築年数が古い住宅が多いエリアや建て替えの制度面については下妻市の古い家が多いエリアと建て替え事情で詳しく解説しています。あわせて近隣の常総市の空き家バンク|登録の流れと活用支援補助金100万円結城市の空き家の現状とまちの変化も、県西地域の空き家事情を比較する際の参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 下妻市に住民登録がなくても空き家バンクに登録できますか?

A. はい。市内に空き家を所有していれば、住民登録の有無に関係なく登録できます。

Q2. 空き家バンクへの登録に費用はかかりますか?

A. 物件登録・利用登録とも無料です。ただし成約時は宅地建物取引業法にもとづく媒介手数料が発生します。

Q3. 空き家リクエスト制度と空き家バンクはどう違いますか?

A. 空き家バンクは所有者が物件情報を先に登録する制度、空き家リクエスト制度は利用希望者が希望条件を先に登録する制度です。両方を併用することもできます。

Q4. 古い建物でも空き家バンクに登録できますか?

A. 老朽化が著しい、または大規模な修繕が必要な空き家は、現地調査の結果、登録をお断りする場合があります。

Q5. 空き家バンクの登録期間はどのくらいですか?

A. 登録期間は2年間です。期間終了後は再登録も可能です。

Q6. 老朽化が進んでいて空き家バンクに登録できない場合はどうすればいいですか?

A. 2026年7月から始まった下妻市空き家解体補助金(上限30万円・先着順)の活用を検討できます。詳しくは姉妹記事でご確認ください。

まとめ|下妻市の空き家、まず何から始める?

下妻市には、所有者が物件を登録する従来の「空き家バンク」に加えて、2026年4月から利用希望者が先に希望条件を登録できる「空き家リクエスト制度」も加わり、マッチングの選択肢が広がっています。どちらも登録費用は無料です。一方、老朽化が進み活用が難しい空き家には、2026年7月開始の解体補助金(上限30万円・先着順)という選択肢もあります。ハウスドゥの解体専門店「解体Do!」では、空き家バンク・空き家リクエスト制度への登録がよいか、解体がよいかの判断も含めて無料でご相談を承っています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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