「牛久市の空き家バンクってどんな制度?」「登録すればすぐ売れるの?」——市外への転出やご実家の相続をきっかけに、牛久市の空き家バンクを調べ始めた方は多いはずです。牛久市空家・空地バンク制度は平成29年9月に始まった老舗の制度で、令和8年度からは登録物件を購入・賃借した子育て世帯向けの改修補助金「親子特区‼うしく子育て世帯空家活用応援補助金」も新設されました。
本記事では牛久市公式サイトの一次情報にもとづき、空家・空地バンクの登録条件・契約方法・新設の改修補助金のしくみを、ハウスドゥの解体専門店「解体Do!」が整理しました。バンク登録が難しい老朽空き家の解体という選択肢もあわせて解説します。(本記事は2026年8月時点の牛久市公式情報にもとづく目安です。最新の受付状況・予算残額は必ず市へご確認ください。)
牛久市空家・空地バンク制度とは
平成29年9月開始、空家だけでなく空地も対象
牛久市空家・空地バンク制度は、市内の空家及び空地を有効活用し、良好な住環境の確保や定住・定期的な滞在の促進による地域活性化、生活環境の保全を目的とした制度です。物件の売却・賃貸を希望する所有者から申し込みを受けた空家・空地の情報を登録し、市への定住を希望する利用希望者に情報提供します。空家だけでなく建築物のない空地(市街化区域内や既設団地内など)も対象になるのが、他市にはない特徴です。
登録対象となる空家の条件
登録できる空家は、次のいずれにも該当する建築物です。
- 個人が居住を目的として建築し、現に居住していない(居住しなくなる予定を含む)牛久市内の建築物(賃貸・分譲目的で建築されたものを除く)
- 安全性に問題がなく、登記されている建築物
老朽化が著しい空き家や大規模修繕が必要な空き家は、登録できない場合があります。
空家・空地バンクへの登録の流れ
所有者(売りたい・貸したい方)の申込方法
市内に空家・空地の所有権または売却・賃貸を行う権利を持つ方が対象です。「空家・空地バンク登録申込書」「登録カード」「同意書」の3書類を空家対策課へ提出します。登録が認められると、物件情報は広く公開されます。
利用希望者(買いたい・借りたい方)の申込方法
空家に定住し、または空地を利活用して地域の活性化に寄与できる方が対象です。「利用登録申込書」「誓約書」を空家対策課へ提出し、交渉したい物件が決まったら「物件交渉申込書」を提出します。
契約交渉は宅建協会牛久・龍ケ崎支部が担当
市自体は契約交渉を行いません。公益社団法人茨城県宅地建物取引業協会(宅建協会)と協定を結んでおり、契約交渉は宅建協会牛久・龍ケ崎支部の会員事業者のみが指定可能です。仲介には宅地建物取引業法の規定に基づく仲介手数料が必要になります。
【新設】親子特区‼うしく子育て世帯空家活用応援補助金
令和8年度から開始した改修支援
牛久市空家・空地バンクに登録された空家を自己の居住用として購入・賃借し、改修工事を行う子育て世帯に対し、令和8年度から補助金を交付する制度が始まりました。「親子特区‼うしく」は法令上の特区制度ではなく、牛久市が2025年10月に掲げた子育て世帯の移住・定住を後押しするブランドメッセージです。
対象となる子育て世帯の定義
売買契約・賃貸借契約時に世帯全員が市外に住民登録があり、補助金交付申請日時点で18歳未満の子(18歳に達する日以後の最初の3月31日までの者を含む)が同一世帯にいる世帯が対象です。
補助対象者の主な要件
- 牛久市空家・空地バンクで空家を購入または賃借した子育て世帯の世帯員
- 過去に本補助金の交付を受けていない
- 改修完了日から引き続き10年以上居住する意思がある
- 地域コミュニティの維持・活性化に寄与する意思がある
- 市税等の滞納がない
補助金額は工事費の2分の1・上限50万円
補助対象は、市内業者(市内に本社・支店・営業所を有する法人、または市内に住所を有する個人事業主)が請け負う改修工事です。今年度は補助対象事業費が100万円以上の工事が対象で、申請年度の2月末日までに完了する必要があります。
補助金額は補助対象事業費の2分の1(1,000円未満切り捨て)で、上限額は50万円です。改修工事に着手する前、かつ物件の売買契約日から1年以内に申請する必要があり、予算の上限に達した時点で受付を終了する場合があります。
【フラット35】地域連携型との併用で金利優遇も
令和8年8月3日より、牛久市と住宅金融支援機構の連携が始まりました。空家の購入時に【フラット35】地域連携型(空き家対策)で住宅ローンを利用し、改修工事時に親子特区‼うしく補助金をあわせて利用すると、【フラット35】の借入金利を一定期間引き下げることができます。両制度の併用は牛久市ならではの組み合わせです。

空家・空地バンクと解体、どちらを選ぶべきか
老朽化が著しい空き家はバンク登録が難しいことも
牛久市空家・空地バンクは「安全性に問題がなく登記されている建築物」が登録条件のため、老朽化が著しい空き家や大規模修繕が必要な空き家はそのままでは登録できない場合があります。牛久駅周辺の中心市街地や市街化調整区域内の既設団地など古い家が多いエリアでは、まず解体してから土地として活用・売却する選択肢も検討する価値があります。
牛久市には空き家解体そのものへの補助金は現時点でなし
2026年8月時点で、牛久市には空き家の解体工事そのものに対する直接の補助金制度は確認できませんでした。空家・空地バンクを活用した改修支援(親子特区‼うしく補助金)が中心で、解体を選ぶ場合は自己負担が基本となります。まずは牛久市の空き家の現状とまちの変化もあわせてご確認のうえ、バンク登録・改修・解体のどれが自分の物件に合うか比較することをおすすめします。
売却なら仲介・買取という選択肢も
空家・空地バンクは市への定住希望者とのマッチングが中心のため、成約までに時間がかかることもあります。早期の現金化を希望する場合は、仲介での売却や不動産会社への買取という選択肢もあわせて検討するとよいでしょう。
近隣のつくば市や土浦市でも空き家バンク制度が運用されており、あわせて確認しておくと制度の違いが見えてきます。
まとめ|牛久市の空き家は「バンク登録」「改修補助」「解体」を比較して判断を
牛久市空家・空地バンクは平成29年から続く老舗制度で、令和8年度からは登録物件を購入・賃借した子育て世帯向けに、改修費の2分の1(上限50万円)を補助する「親子特区‼うしく」補助金が新設されました。【フラット35】地域連携型との併用で金利優遇も受けられます。一方で老朽化が著しい空き家はバンク登録が難しく、市に解体そのものへの補助金も現時点ではないため、解体や売却も含めて選択肢を比較することが大切です。判断に迷ったときは、地域密着で対応してきた「解体Do!」までお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 牛久市空家・空地バンクの登録に費用はかかりますか?
A. バンクへの登録自体に市への手数料はかかりません。ただし、宅建協会の会員事業者を通じて契約する際には、宅地建物取引業法に基づく仲介手数料が発生します。
Q. 空地だけでもバンクに登録できますか?
A. はい。建築物が存在しない市街化区域内などの土地で、良好な管理状態にあるものは空地として登録できます。
Q. 親子特区‼うしく補助金は空き家の購入費にも使えますか?
A. いいえ。補助対象は改修工事費のみで、空家・空地バンクに登録された物件を購入・賃借したうえで行う改修工事(100万円以上)が対象です。購入費そのものは対象外です。
Q. バンクに登録できない老朽化した空き家はどうすればよいですか?
A. 安全性に問題がある空き家は解体を検討する選択肢があります。解体後は更地として売却や土地活用がしやすくなります。まずは現地調査での見積りをおすすめします。
Q. 牛久市に空き家解体の補助金はありますか?
A. 2026年8月時点で、牛久市公式サイトに空き家解体そのものへの直接補助金は確認できていません。最新情報は空家対策課へお問い合わせください。
Q. 子育て世帯以外でも空家・空地バンクは利用できますか?
A. はい。バンク自体の利用に子育て世帯の条件はありません。子育て世帯向けの改修補助金(親子特区‼うしく)だけが、18歳未満の子がいる世帯を対象とした別制度です。
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