▶ 解体全体の流れや費用は「解体工事の費用相場・流れ・業者選び」完全ガイドで詳しく解説しています。本記事は土留めに絞った内容です。

結論:土留めとは、土の崩れを防ぐために設ける壁や構造物のこと

土留め(どどめ)とは、高低差のある土地や、掘削した穴の側面から土が崩れないように支える壁・構造物の総称です。「土留」と書かれることもあり、検索では「土留めとは」「土留とは」のどちらも使われています。

  • 意味:土砂の崩壊を防ぐための仕切り・壁。工事中だけ使う「仮設」と、完成後もずっと使う「恒久」の2種類があります。
  • 擁壁との違い:擁壁は土留めの一種で、鉄筋コンクリートなどで作る頑丈な恒久的な壁を指すのが一般的です。
  • 費用:種類・高さ・延長・重機が入れるかで大きく変わります。必ず現地を見たうえでの見積りが必要です。
  • 解体との関係:家の解体や外構の撤去では、土留めを壊す・残す・補強するの判断が、安全と近隣トラブル防止のカギになります。

※本記事の内容は一般的な解説です。高低差のある敷地や古い擁壁は、法令や安全面の確認が必要になるため、必ず現地を確認できる専門業者にご相談ください。

土留めとは?意味と役割をやさしく解説

「土留め」の読み方と基本的な意味

土留めは「どどめ」と読みます。土が低い方へ崩れていこうとする力(土圧)を受け止め、敷地や道路、隣の建物を守る役割を持ちます。庭の花壇を囲む小さな縁石のようなものから、道路沿いの大きな擁壁まで、規模はさまざまです。

土留めが必要になる主な場面

  • 隣地や道路との間に高低差がある宅地(造成地・斜面地・段差のある土地など)
  • 建物の基礎や配管のために地面を深く掘る工事(掘削工事)
  • 盛土や切土で敷地をならすとき
  • 庭や駐車場の段差・花壇・畑の土をおさえたいとき

土留めの目的は大きく3つ

1つ目は土砂の崩壊防止、2つ目は敷地の面積と形の維持、3つ目は雨水による土の流出防止です。長年使った土留めはひび割れ・傾き・水抜き穴の詰まりなどで性能が落ちるため、定期的な点検が欠かせません。

土留めの種類|仮設と恒久、素材別の特徴

土留めの種類(仮設土留めと恒久土留め)の図解|茨城の解体工事 解体Do!

仮設土留め:工事中だけ土を支える

仮設土留めは、基礎工事や配管工事などで穴を掘るあいだ、側面の土が崩れないよう支えるための設備で、工事が終わると撤去されるのが一般的です。代表的なものを挙げます。

  • 親杭横矢板(おやぐいよこやいた)工法:H形鋼の杭を一定間隔で打ち、その間に木の板などをはめ込む方法。
  • 鋼矢板(シートパイル)工法:波形の鋼板をつなげて壁にする方法。水を通しにくく、地下水のある現場に向きます。
  • SMW・地中連続壁:地中で壁を作る大規模な工法で、主にビルなど大きな工事で使われます。

恒久土留め:完成後も長く土を支える

恒久土留めは、完成後もずっと土を支え続ける構造物です。住宅敷地でよく見られる素材別の特徴は次のとおりです。

種類 特徴 注意点
鉄筋コンクリート擁壁 強度が高く、高低差の大きい敷地にも対応できます 解体・撤去は重機が必要で費用が高くなりがち
コンクリートブロック積み 比較的低い高低差向け。住宅の外構でよく使われます 高さや控え壁の有無など、基準に合っているか要確認
間知石・石積み 古い造成地でよく見られます。見た目に趣があります 古いものは劣化・はらみ(膨らみ)が出やすい
H鋼+板・木柵・丸太 簡易に設置でき、費用を抑えやすい 腐食や劣化が早く、定期的な交換が必要
植生・法面(のりめん) 斜面を緑で覆い土を安定させる方法 大雨で崩れやすいため管理が必要

土留めと「山留め(やまどめ)」の違い

「山留め(山止め)」は、掘削工事で使う仮設の土留めを指す建設現場の言葉で、仮設土留めとほぼ同じ意味で使われます。一方、「土留め」は仮設も恒久も含めた広い呼び方です。見積書や業者の説明で言葉が混ざることがあるため、仮設か恒久かを確認しておくと安心です。

土留めと擁壁の違いは?ブロック塀・よう壁との見分け方

擁壁は土留めの一種

擁壁(ようへき)は、高低差のある土地の土を支えるために作る頑丈な壁で、土留めの代表格です。ふつうは鉄筋コンクリートや間知石などで作られ、住宅地の造成でよく見られます。擁壁についての費用面は擁壁の解体費用と相場で詳しく解説しています。

ブロック塀は「土留め」ではない

ブロック塀は、敷地の境界を区切る塀です。土を支える役割は想定されていません。土を支えるブロック積みは「土留め」や「擁壁」として設計され、内部の補強や排水の仕組みが異なります。見た目が似ていても役割が違うため、土の圧力がかかっている壁を、安易に塀として壊すのは危険です。ブロック塀の撤去についてはブロック塀の解体費用相場をご覧ください。

見分け方のポイント

  • 壁の両側で地面の高さが違う(片側に土が詰まっている)
  • 壁の下の方に水抜き穴(水を逃がす小さな穴)が並んでいる
  • ひび割れやはらみが出ている場合は、土の圧力がかかっているサイン

判断に迷うときは、壊したり触ったりする前に、解体業者や専門家に現地を見てもらいましょう。

土留め工事の費用相場と、金額が変わる要因

土留め費用は「現場次第」で大きく変わる

「土留め費用」「土留め工事費用」で調べる方が多いのですが、実は一律の相場を出しにくい工事です。同じ「高さ1m」でも、素材(ブロック・コンクリート・石)、延長(何メートル続くか)、地盤の状態、重機が入れるかで金額が大きく変わります。そのため、数字だけを見て判断せず、必ず現地調査のうえで見積りをとってください。

金額が変わる主な要因

要因 費用への影響
土留めの種類(RC・ブロック・石・木柵) 素材と工法で材料費・手間が大きく違う
高さと延長 高く長いほど、基礎・配筋・土量が増えて高額に
重機・資材の搬入経路 道が狭く重機が入れないと、手作業が増え人件費がかさむ
地盤・地下水・既存構造物の有無 地盤改良や排水対策、撤去の追加費用が出ることがある
廃材の量と種類 コンクリートがら・石・土砂の運搬処分費が変わる
近隣対策・仮設工事 養生や交通誘導が必要なら別途かかる

見積りで確認したい項目

  • 本体工事費、材料費、重機費、運搬処分費、諸経費の内訳が分かれているか
  • 残土の処分費が含まれているか
  • 追加費用が出る条件(地中障害物など)の説明があるか

見積りの取り方は解体見積もりの取り方でも解説しています。

土留めの解体費用と、解体工事で押さえる注意点

土留めが関わる解体工事の流れ(現地調査から整地まで)の図解|茨城の解体工事 解体Do!

「土留め 解体費用」の考え方

土留めの解体費用は、壊す対象(擁壁・ブロック積み・石積み・木柵)と量、搬出経路、廃材の処分量で決まります。大きなコンクリート擁壁を壊すと廃材(コンクリートがら)が大量に出るため、運搬・処分費が総額を押し上げやすい点に注意してください。

壊してはいけない土留めもある

土留めは「ただの壁」ではなく、隣地や道路を守る構造物のことがあります。解体してしまうと土が崩れ、自分の敷地だけでなく隣家に被害が及ぶ可能性もあります。壊す前に、次の点を確認してください。

  • その土留めが自分の敷地内のものか、隣地や道路との共有・隣地所有かを確認する
  • 撤去後に土を支える代わりの方法(新しい土留め・法面の整形など)を決めておく
  • 解体した後の高低差の処理と、雨水の流れを考えておく

建物解体と土留めの関係

家を解体して更地にすると、これまで建物が受けていた土の圧力が変わり、古い擁壁に負担が出る場合があります。また、解体のための重機が土留めの近くに入ると、振動や荷重で傷める恐れもあります。事前に調査をして、必要なら補強や重機の置き場所の工夫をします。家屋の事前調査については家屋調査とはもご覧ください。

基礎や外構と一緒に整理すると効率的

基礎の撤去を同時に行うと、重機の手配や運搬を一度にまとめられることがあります。詳しくは基礎解体の費用相場をご参照ください。

土留め工事と法令・安全面で知っておきたいこと

一定の高さの擁壁は、手続きや確認が必要になることがある

擁壁は一定の高さ(例:2mを超えるもの)になると、建築基準法などで工作物としての確認が必要になる場合があります。また、盛土規制に関わる区域では、別の許可や届出が必要になることもあります。条件は地域や敷地ごとに異なるため、市町村の窓口や専門業者に確認してください。

古い擁壁は「現行基準に合っていない」ことがある

古い時代に作られた石積みやブロック積みの擁壁は、現在の基準では水抜き穴や排水、内部の構造が不足している場合があります。ひび割れ・はらみ・水の染み出し・傾きがある場合は、早めの点検をおすすめします。

掘削工事の安全対策は法令で定められている

掘削の深さや地盤の状態によっては、土止め支保工の設置など、労働安全衛生法令に基づく安全対策が求められます。信頼できる業者は、これらを把握し、作業計画に反映しています。

茨城県で土留めに関わる解体を検討するときのポイント

高低差のある土地では事前調査が特に重要

茨城県内でも、台地と低地が接する場所や造成住宅地、斜面を利用した土地では、敷地に高低差があり土留めが使われています。解体の相談では、敷地の高低差・擁壁の有無・隣地との境の状態を最初に伝えると、見積りの精度が上がります。

近隣への配慮と工事前のあいさつ

擁壁やコンクリートの解体は、振動と騒音が出やすい工事です。工事前に近隣へ内容と期間を説明しておくことが、トラブル防止につながります。解体前の準備全般は家を解体する前にすることが参考になります。

更地にした後の土地活用・売却も見据える

土留めの状態は、更地にしたあとの土地の安全性や売却にも影響します。更地にした後の税金の扱いは更地にすると固定資産税が6倍に?も合わせてご確認ください。

土留めの解体・補強を業者に依頼するときの選び方

業者選びのチェックポイント

  • 擁壁や土留めの解体・補強の施工実績があるか
  • 現地を見て、写真や図面で状況を説明してくれるか
  • 見積書に処分費・重機費・諸経費が明記されているか
  • 近隣への配慮や、工事中の安全対策の説明があるか
  • 産業廃棄物の適正処理(マニフェスト等)について説明できるか

相談から工事までの流れ

一般的には、①問い合わせ、②現地調査、③見積り提示、④契約、⑤近隣あいさつ、⑥解体・補強工事、⑦整地・完了確認、の順に進みます。見積り後に無理な契約を迫られることがないか、確認しながら進めましょう。

まずは現地確認を。見積りは無料でご相談いただけます

土留めや擁壁は、見た目だけでは安全かどうか判断できません。解体Do!では、茨城県内の解体工事のご相談に対応しています。「この壁は壊してよいのか」「補強したほうがよいのか」といった段階からでも、お気軽にご相談ください。

土留めに関するよくある質問(FAQ)

土留めとは何ですか?

高低差のある土地や掘削した穴の土が崩れないように、土を支える壁や構造物の総称です。工事中だけ使う仮設と、完成後もずっと使う恒久の2種類があります。

土留めと擁壁の違いは何ですか?

擁壁は土留めの一種で、鉄筋コンクリートや石積みなどで作る恒久的な頑丈な壁を指すのが一般的です。土留めは仮設の矢板や木柵なども含む、より広い呼び方です。

土留めの費用はいくらくらいですか?

種類・高さ・延長・重機が入れるか・地盤の状態によって大きく変わるため、一律の相場は出せません。複数の業者から現地調査にもとづく見積りをとることをおすすめします。

土留めの解体費用は何で決まりますか?

壊す対象の種類と量、搬出経路、コンクリートがらなど廃材の処分量、重機の使用有無で決まります。大きな擁壁ほど廃材が多く、運搬処分費が増えやすい傾向があります。

古い擁壁やブロック積みは壊したほうがよいですか?

ひび割れ・傾き・はらみ・水の染み出しがなければ、すぐ壊す必要はありません。ただし不安がある場合は、壊す前に専門業者に点検を依頼してください。壊すと土が崩れる場合もあります。

隣の土地との境にある土留めを、自分の判断で壊してもよいですか?

いいえ。所有や共有の関係を確認し、必要なら隣人の同意を得てください。壊した後に土が崩れると、隣地に被害が出るおそれがあります。

家を解体するとき、土留めも一緒に相談できますか?

はい、できます。家屋と一緒に調査することで、重機の手配や工期をまとめられる場合があります。見積りの段階で、土留めや擁壁の状態も伝えてください。

土留めの解体や補強で、近隣への配慮は必要ですか?

必要です。コンクリートを壊す工事は振動や騒音が出やすいため、工事前に内容と工期を近隣へ説明し、理解を得ておくことがトラブル防止につながります。

無料見積もりフォーム

この記事に関するお見積もり・ご相談はこちらから。秘密厳守で対応いたします。

    物件種別(必須)

    物件のご住所(必須)

    お名前(必須)

    お電話番号(必須)

    メールアドレス(必須)

    ご希望の相談方法(任意)

    現地調査をご希望の方は、日時をご指定ください

    第1希望日時(任意)


    第2希望日時(任意)


    解体のご希望時期(任意)

    備考(任意)


    ※ 見積もり後のキャンセルもOKです。お気軽にどうぞ。