茨城県の最西端、埼玉・栃木の3県境に位置する古河市は、古河公方(こがくぼう)の城下町として400年以上の歴史を持つまちです。JR宇都宮線(東北本線)で都心へ直結する利便性を持つ一方、古い住宅街を中心に空き家の増加が課題になりつつあります。この記事では、解体Do!が古河市の人口動態や空き家の現状、まちの変化について、公式情報にもとづいて地元目線で解説します。ご実家や所有不動産が空き家になりそうな方は、今後の選択肢を考える材料としてお役立てください。
古河市はどんなまち?
古河市は関東地方のほぼ中央、茨城県の最西端に位置し、埼玉県・栃木県と接する「関東三県境」のまちです。中心市街地はかつて古河藩の城下町として栄え、室町時代には関東の政治拠点「古河公方」が置かれた歴史都市でもあります。
基本データ(人口・世帯数)
古河市公式ホームページによると、令和7年11月1日現在の総人口は139,331人(男性70,737人・女性68,594人)、世帯数は66,493世帯です(出典:古河市公式ホームページ「人口と世帯数」)。世帯数は人口に対して増加傾向にあり、核家族化・単身世帯化が進んでいることがうかがえます。
古河公方と歴史のまち
古河市は、室町幕府の出先機関であった鎌倉府が下総国古河に移り「古河公方」となった地として知られています。市内には古河公方ゆかりの史跡が点在し、「古河歴史博物館」では古河藩や古河公方に関する資料を見ることができます。歴史的な町並みと落ち着いた住宅街が共存しているのが古河市の特徴です。
関東三県境という立地
古河市は茨城県・埼玉県・栃木県の3県が接する地域にあり、県境を意識せずに生活圏が広がっているのが特徴です。JR宇都宮線(東北本線)の古河駅からは、小山・久喜・大宮方面へのアクセスがよく、都心方面への通勤・通学にも利用されています。

古河市の空き家の現状
古河市は公式ホームページの「空家対策」ページで、空き家に関するさまざまな取り組みを公開しています。市独自の空き家率の統計は一次情報として確認できなかったため、この記事では具体的な空き家率の数値は使用せず、市が公表している施策・制度の内容にもとづいて解説します。
第2期古河市空家等対策計画
古河市は「空家等対策の推進に関する特別措置法」にもとづき、空家等対策協議会を設置し「第2期古河市空家等対策計画」を策定しています。計画的に空き家対策を進める体制が整えられており、老朽化した空き家の管理・活用・解体まで一体的に取り組む方針が示されています。
人口減少・高齢化が空き家増加の背景に
古河市が公表している「第2次古河市総合計画 第Ⅲ期基本計画」では、将来的に65歳以上人口の割合(高齢化率)が38.7%へ上昇するものと推計されていることが示されています(出典:古河市公式ホームページ掲載資料。あくまで計画上の将来推計値であり、現時点の実績値ではない点にご注意ください)。人口減少と高齢化が進むと、住む人がいなくなった住宅がそのまま空き家として残るケースが増えていく可能性があります。
特定空家等・不良住宅というリスク
適切に管理されない空き家は、古河市の「空家等の適正な管理に関する条例」にもとづき「特定空家等」や「不良住宅」に該当する可能性があります。特定空家等に指定されると、固定資産税の住宅用地特例が解除され、税負担が増えるリスクがあるほか、行政からの指導・勧告・命令の対象になることもあります。
古河市の空き家対策|市の主な取り組み
古河市公式ホームページの「空家対策」ページによると、市は次のような取り組みを行っています(2026年8月確認)。

古河市空き家バンク
売りたい・貸したいと考えている空き家所有者と、古河市への移住・住み替えを希望する利用希望者とをつなぐ「古河市空き家バンク」が運用されています。まだ活用できる状態の空き家であれば、バンクへの登録が選択肢のひとつになります。
空き家バンクリフォーム補助金
空き家バンクに登録した物件について、リフォーム費用の一部を補助する制度も用意されています。老朽化がそれほど進んでいない空き家であれば、解体ではなくリフォームして活用する道も検討できます。
シルバー人材センターとの管理協定
古河市は公益社団法人古河市シルバー人材センターと「空家等の適正な管理の推進に関する協定」を締結しています。遠方に住んでいて空き家の見回りが難しい所有者にとって、管理を委託できる仕組みがあることは安心材料のひとつです。
民間事業者との連携協定
古河市は株式会社クラッソーネと「空家等の適切な管理に関する連携協定」を締結しているほか、全国古民家再生協会・全国空き家アドバイザー協議会茨城県古河支部とも協定を結び、空き家の利活用・売却・解体に関する相談体制を拡充しています。
2026年版空き家ガイドブック
古河市は「2026年版空き家ガイドブック」を作成・公開しており、空き家の管理方法や各種制度の使い方を市民が確認できるようになっています。空き家をどうするか迷ったら、まずこうした公式資料に目を通すことをおすすめします。
古河市内で古い家が多いエリアの特徴
古河市は、旧古河市・旧総和町・旧三和町の3地域が合併して現在の市域となった経緯があり、エリアによって住宅の建った時期や街並みの特徴が異なります。
古河駅周辺・中心市街地
JR古河駅を中心とした旧市街地には、歴史的な町並みと昭和期に建てられた住宅が混在しています。古くからの商店街や住宅地が多く、世代交代のタイミングで空き家が生まれやすいエリアといえます。
総和地区・三和地区の住宅地
総和地区や三和地区には、高度経済成長期からその後にかけて開発された住宅団地が点在しています。一斉に入居が進んだ団地では、入居世代の高齢化が同時期に進みやすく、将来的にまとまって空き家が発生する可能性がある点は、他の茨城県内の住宅団地とも共通する傾向です。
空き家を放置するリスク
空き家は「そのままにしておけば大丈夫」というものではありません。放置することで生じる主なリスクを整理します。
固定資産税が上がる可能性
住宅が建っている土地には固定資産税の住宅用地特例が適用され、税負担が軽減されています。しかし、空き家が「特定空家等」に指定されると、この特例が解除され、土地の固定資産税が大きく上がる可能性があります。
倒壊・景観・衛生面のリスク
老朽化した空き家は、台風や積雪などで倒壊し、近隣に被害を及ぼす危険があります。また、雑草の繁茂や害虫の発生、景観の悪化など、周辺住民とのトラブルにつながることも少なくありません。
資産価値が下がっていく
空き家は放置している間も老朽化が進み、時間が経つほど売却や活用がしにくくなる傾向があります。「まだ使える」うちに次の一手を考えることが、資産を守ることにつながります。
解体という選択肢
老朽化が進み、修繕して住む・貸すことが現実的でない空き家については、解体して更地にすることも有力な選択肢です。古河市の解体費用の目安については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶あわせて読みたい:2026年|古河市の解体費用、30坪120万は高い?相場と内訳
古河市の解体補助金(最大50万円)
古河市には、特定空家等・不良住宅を対象に、解体費用の一部(最大50万円)を補助する制度があります。ただし対象要件があり、解体工事の「契約前」に申込が必要という重要な注意点があります。制度の詳細は以下の記事で解説していますので、解体を検討する際は契約前に必ずご確認ください。
▶あわせて読みたい:古河市の空き家解体補助金は最大50万円|条件・申請時期・流れ【2026】
まちの変化と今後の展望
古河市は合併によって市域が広がり、旧3町の特徴を活かしたまちづくりが進められています。中心市街地では歴史的景観を活かした観光振興が図られる一方、郊外の住宅団地では世代交代にともなう空き家の増加という課題が同時に進行しています。
古河公方公園と桃まつり
まちの魅力を伝える取り組みのひとつが「古河公方公園(古河総合公園)」です。毎年3月中旬から4月上旬にかけて「古河桃まつり」が開催され、矢口・源平・菊桃など複数品種のハナモモが咲き誇ります。園内には古河公方館跡や足利義氏の墓所といった史跡も残り、歴史と自然を楽しめる観光拠点として市内外から人を集めています。空き家が増える一方で、こうした地域資源を活かしたまちづくりが同時に進んでいる点も、古河市の変化のひとつです。
洪水ハザードマップと防災
古河市は利根川・渡良瀬川・思川・鬼怒川に囲まれた低地を含んでおり、市公式の「古河市洪水ハザードマップ・ガイドブック」では、大河川が決壊した場合に浸水深が5m以上に達する可能性がある区域が示されています。空き家の管理や解体・活用を検討する際は、対象となる不動産がどのエリアに位置するか、あわせてハザードマップで確認しておくと安心です。
古河市の住まいの相場(目安)
複数の民間地価集計を確認したところ、古河市の2026年(令和8年)公示地価(住宅地)は、概ね3万5,000円台/㎡・坪11万円台が目安となっています(出典により3万5,644円/㎡や3万5,644円/㎡前後など若干の差があるため、幅を持たせた目安として記載しています)。前年からの変動率も出典によって+0.3%台〜+0.5%台とわずかに異なりますが、大きくは横ばいからやや上昇という傾向がうかがえます。エリアや土地の形状によって実際の評価額は大きく異なるため、正確な金額は個別の査定・鑑定でご確認ください。
空き家バンク等の活用
まだ利用できる状態の空き家であれば、解体せずに「古河市空き家バンク」への登録や、リフォーム補助金を使った改修という選択肢もあります。移住・二拠点居住のニーズが一定数あるエリアでは、空き家バンクを通じて新しい使い手が見つかることもあります。一方で、老朽化が進み修繕コストが見合わない場合は、無理に活用を目指さず、解体して更地として売却・活用するほうが結果的に負担が少ないケースもあります。
解体後の土地活用の選択肢
解体して更地にしたあとの土地活用には、売却のほか、駐車場や資材置き場としての賃貸、新築住宅の建築などさまざまな選択肢があります。ただし、更地にすると住宅用地特例が外れて固定資産税が上がる点には注意が必要です。解体前に「解体後どうするか」をある程度決めておくことで、税負担や管理の手間を最小限に抑えられます。
古河市の空き家・解体は「解体Do!」へ
「解体Do!」は、茨城県全域で空き家・住宅の解体をサポートするサービスです。古河市の空き家の解体をご検討の方、補助金の活用方法が分からない方、まずは概算の費用感を知りたいという方まで、幅広くご相談をお受けしています。空き家を放置すると特定空家等に指定され固定資産税が上がるリスクもあるため、気になり始めたタイミングでのご相談をおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. 古河市の空き家率はどれくらいですか?
A. 市独自の最新の空き家率は一次情報で確認できなかったため、この記事では具体的な数値は使用していません。空き家対策の取り組み内容については、古河市公式ホームページの「空家対策」ページで確認できます。
Q. 古河市に空き家の解体補助金はありますか?
A. あります。特定空家等・不良住宅を対象に最大50万円(解体工事費の2分の1)の補助制度があり、解体工事の契約前に申込が必要です。詳しくは関連記事「古河市の空き家解体補助金は最大50万円」をご覧ください。
Q. 空き家をそのまま放置するとどうなりますか?
A. 老朽化が進み倒壊のリスクが高まるほか、「特定空家等」に指定されると固定資産税の住宅用地特例が解除され、税負担が増える可能性があります。景観や衛生面で近隣とのトラブルに発展することもあります。
Q. 空き家バンクとはどんな制度ですか?
A. 売りたい・貸したい空き家の所有者と、古河市への移住・住み替えを希望する方をマッチングする古河市の制度です。あわせてリフォーム費用の補助制度も用意されています。
Q. 解体と売却、どちらがよいですか?
A. 建物の状態や立地によって異なります。まだ使える状態であれば解体せずに売却したほうが手元に残る金額が多くなるケースもあります。一方、老朽化が進んでいる場合は、解体して更地にしてから売却・活用したほうがスムーズなこともあります。個別の状況に応じた判断が必要です。
Q. 古河市はどんな特徴のあるまちですか?
A. 茨城県最西端に位置し、埼玉県・栃木県と接する関東三県境のまちです。室町時代の「古河公方」ゆかりの歴史都市で、古河公方公園の桃まつりなど四季の行事も盛んです。JR宇都宮線(東北本線)古河駅から都心方面へのアクセスも良好です。
まとめ
古河市は、古河公方ゆかりの歴史と、関東三県境という立地を持つ茨城県最西端のまちです。今後の人口動態や高齢化の推計を踏まえると、空き家は今後も増えていく可能性があり、市も空き家バンク・リフォーム補助金・解体補助金・管理協定など複数の施策で対応を進めています。ご実家や所有不動産が空き家になりそうな方は、「そのまま管理を続ける」「空き家バンクで活用する」「解体して更地にする」といった選択肢を、早めに比較検討することをおすすめします。解体をご検討の際は、古河市の補助金の活用も含めて「解体Do!」までお気軽にご相談ください。


